日々の暮らしを丁寧に、そう思ってもなかなか
難しいものですが、「もの」が力を貸して
くれるかもしれません。
人と「もの」との関係を大切に「もの」づくりを
している東屋の暮らしの道具を3つご紹介します。
目次
印判箸置き
みなさんの食卓に箸置きは登場しますか?
ご飯に味噌汁、おかずをならべ、最後に箸を用意。
そのとき箸置きがあると食事の用意が完了した
と一息つけるように思います。
ひと呼吸おいてから「いただきます」をする、
そんなゆったりと丁寧に、食べることに
向きあわせてくれる力が、小さな箸置きには
あるのではないでしょうか。
写真:印判箸置き 磁器 東屋
上の写真で右から2番目の「旭日」は、
横から見ることで名前の理由がわかります。
こちらが横から見た写真です。
水平線から旭日がのぼる様子が描かれています。
一日の始まりや新年の始まりに、
手にとりたくなる箸置きです。
絵柄は全部で10種類
絵柄をよく見ると、句読点や矢印、米印など、
印刷で使われる記号がモチーフに
なっていることがわかります。
そして、ひとつひとつの絵柄に名前が
ついています。
シンプルな模様ですが、
名前がつけられていることで、
愛らしさが増すのではないでしょうか。
印判とは?
うつわに模様をつける技法のひとつです。
和紙に写しとった模様をうつわに転写する技法で
大量生産が可能となります。
ですが、手仕事なので、ひとつひとつ、
微妙に違いが出て、機械で大量生産されたものとは
趣が異なります。その手仕事にこそ、
東屋の「もの」への想いがこめられていますし、
それを受けとる人への想いにもつながっていると
思われます。
「ありがとう」を箸置きで
「ありがとう」を●(マル)5つで表しています。
一日の仕事を終えて、晩ごはんをいただくとき、
「今日も一日おつかれさま」の気持ちをこめて、
この箸置きをつかってみてはどうでしょう。
大切な人と食卓をかこむときにも、
「ありがとう」の気持ちをそっと
添えたいものです。
印判豆皿
写真:印判豆皿 磁器 東屋
絵柄は全部で7種類
豆皿もそれぞれ名前がつけられています。
それぞれのうつわの形を目で楽しめます。
形がバラバラでも調和しますし、
食卓がにぎやかになります。
豆皿、どんなときにつかう?
おめでたい雰囲気があるので、
お正月につかいたくなるうつわです。
お重につめたおせちをこの豆皿に
ちょこっとのせて、と想像するだけで
ワクワクしませんか?
また、特別なときだけでなく、梅干しなどの
漬け物をのせたり、一口サイズのチョコレートを
のせたり、ふだん使いにもおすすめです。
白と青のさわやかな色合いが、どんなものも
上品に見せてくれます。
何をのせても大丈夫、そんな頼もしさを感じます。
姫フォーク
写真:姫フォーク 真鍮 東屋
真鍮の姫フォーク、とてもすっきりとした
美しい佇まいです。
ふたまたに分かれたフォークの先は細く、
華奢ですが、同時に凛とした強さもあり、
本当に美しい形をしています。
自分のために用意したちょっとしたおやつに、
姫フォークをそっと添えてみてはどうでしょう。
自分で自分をもてなす、そんなひとときを
過ごせるのではないでしょうか。
印判豆皿との相性バツグン
写真:姫フォーク 真鍮 東屋
磁器の白に青の模様でさわやかな印象の豆皿。
そこに真鍮の控えめな金色がよく合います。
最後に
印判箸置き、印判豆皿、姫フォーク、
どれも大人の手のひらにおさまるサイズです。
でも、その小さな「もの」に秘められた力は
確かなものです。わたしたちの暮らしに
すっと入りこみ、すぐに力を発揮してくれます。
そんな頼もしい「もの」をつくりだしている
東屋で、あなたにとっての暮らしの道具を
見つけてみませんか?
(執筆:たなか きょうこ)