今回は北欧食器の人気ブランド・iittala(イッタラ)について紹介します!
イッタラといえば、「ティーマ」が代表的ですが、実はグラスからオブジェまでさまざまな商品があるのをご存じですか?
今回は、イッタラの人気シリーズやおすすめアイテムを使ったコーディネートまで詳しくご紹介します。
この記事を参考に、お気に入りのシリーズを見つけてみませんか。
先にイッタラの商品が見てみたい方は、こちらからご覧いただけます。
イッタラはどんなブランドなの?
イッタラとは
イッタラはフィンランドのデザイン企業。
「現代的な北欧デザイン」による食器などインテリアデザインを専門としています。
そのデザイン理念は、「単独でも個性豊かなデザインでありながら、自由な組み合わせが可能で、用途が広い製品」であること。
そのため、他のシリーズだけでなく、家にある他の商品とも組み合わせられるように作られています。中には、80年以上続いているデザインもあるそう。
また、ガラス工場から始まったこともあり、ガラス製品は人体に害のない無鉛ガラスを使用。
さらに、電子レンジ・食洗機など、時代に合った機能を兼ね備え、日常の食器として広く愛されています。
ロゴマークについて
現在使用されているロゴマークは、イッタラで活躍したティモ・サルパネヴァによるデザイン。
1956年の「iシリーズ」という食器シリーズで初めて使用されました。
「i」の点は、最初にちょっと付ける「ガラスの材料」、下の線は職人さんが使う「吹き竿」、周りの赤い部分は「窯の炎」といわれています。
イッタラの人気シリーズ
ティーマ Teema
形やサイズ、色の組み合わせが無限に楽しめるティーマ。
「必要な装飾は色だけ」と語ったカイ・フランクがデザインし、1952年に発売されました。
ティーマは、エッセンシャルデザインという理念を反映して、円、四角形など単純な形で構成されています。
無駄がそぎ落とされたシンプルなデザインは、飽きることなく長く愛用できます。
すべての商品が、電子レンジ・オーブン・食洗機に対応。調理から配膳、片付けまで一貫して使える心強い食器シリーズです。
おすすめアイテム
ティーマ プレート 21cm ハニー
緑黄色野菜など、料理が映える鮮やかなイエロー。
ホワイトやブルーなどおうちによくある食器にもよく合います。
立ち上がりがあるので、ソースを使った料理にも使えます。
メインディッシュやデザート、ワンプレートなど何役もこなす使える食器です。
テーブルコーディネートのお手本
カラー・形のバリエーションの豊富さをあえて楽しむコーディネート。
ホワイトとブルー系のアイテムを選ぶことで、和洋どちらのメニューにも合いますね。様々な色があるのに、統一感があります。
オリゴ Origo
カラフルなストライプが目を引くオリゴ。
アルゼンチン生まれの工業デザイナー アルフレッド・ハベリが手がけました。
オリゴはラテン語で「中心」という意味。
「食事を楽しむことが、暮らしの中心となるように」という思いが込められているそうです。
ストライプにさまざまなカラーが使われているため、ティーマなどの他の商品とも合わせやすいです
高いデザイン性が評価され、2002年に「iFデザイン賞」を受賞しています。
おすすめアイテム
オリゴ プレート 20cm オレンジ
リムに入っているカラフルなラインが特徴。
サラダやパスタ、トーストなどいつものおかずを盛り付けるだけで絵になります。
さまざまなカラーが使われているので、ほかの食器との相性もいいですよ。
テーブルコーディネートのお手本
色鮮やかな朝食がお皿とマッチしたコーディネート。
カラフルなリムが額縁のようにを引き立ててくれますね。
タイカTaika
2007年にクラウス・ハーパニエミによってデザインされたシリーズ。
動物や植物などがモダンに描かれていて、子供はもちろん大人も楽しむことができます。
タイカはフィンランドで「魔法」を意味する言葉。
絵本の挿絵のようなストーリー製を感じる柄は、その世界観に引き込まれてしまいそう。
2019年には、フィンランド語で「日陰」を意味する “シーメス”が登場。
動物たちが、太陽の陽射しを避けて休息する姿から名付けられました。
新たに、鹿・ハリネズミ・ヨーロッパオオライチョウが追加され、カラーも変更されています。
おすすめアイテム
タイカ プレート 27cm ブルー
全面に柄が描かれたプレートは、絵皿として飾っておきたくなる美しさ。
中央に食事を盛り付けると、リム部分の植物の柄が料理を引き立たせてくれます。
ブルー、イエローなどの無地のもの、アラビアのトゥオキオなどブルー&ホワイトの食器と合わせるのもいいですよ。
テーブルコーディネートのお手本
タイカのプレートとティーカップを使ったランチ。
ホワイトのボウルとカトラリーを合わせたモノトーンのコーディネートです。
色を絞ることで、大人らしい落ち着いた空間が素敵!
カステヘルミ Kastehelmi
フィンランド語で「露のしずく」を意味するカステヘルミ。
連なる真珠のようにきらめく朝露にインスピレーションを得て、1964年にオイバ・トイッカがデザインしました。
粒状の部分は、もとはプレスマシンの継ぎ目を隠すために生まれたデザインだそう。
光に当てると、キラキラと反射して宝石のように見えます。
実用性と装飾性を兼ね備えた食器はプレゼントにも人気ですよ。
おすすめアイテム
カステヘルミ ボウル 230ml
表面にビーズのようなガラスの粒がデコレーションされているボウル。
透明なので、何を盛り付けてもいいですし、フルーツやスイーツを入れておくだけでも素敵です。
シリアルボウルやサラダボウルに、また、花びらを浮かべて花器にするのもいいですね。
テーブルコーディネートのお手本
楽し気なティータイムのコーディネート。
マリメッコの柄物のテーブルクロスに、ガラスのプレートがよく合います。
パラティッシ、ティーマのプレート、ムーミンマグと北欧食器で揃えてみたくなりますね。
ウルティマツーレ
ウルティマ ツーレとは、伝説に登場する極北の島。
日が沈むことのない氷と雪に閉ざされた島を、古代ギリシャ人は世界の果てだと考えていたと言われています。
タピオ・ヴィルカラが、ラップランドの氷が溶ける様子にインスピレーションを得た唯一無二のデザインです。
独特な表面は、職人と数千時間をかけて作り上げた吹き上げ技法によるもの。
職人の魂を感じる、他では見られないガラスの造形美です
おすすめアイテム
ボウル 11.5㎝
側面は、氷柱のような縦のラインが入っていて、底には粒々が施されたとても凝ったデザイン。
脚がついているので、いつものサラダや酢の物もよそいきに見せてくれます。
11.5cmは、アイスクリームやフルーツなどデザートを盛ったり、めんつゆや、ドレッシングなど調味料を入れてもいいですね。
アイノ・アアルト Aino Aalto
現在発売されているイッタラの中で、最も長い歴史を誇るアイノ・アアルト シリーズ。
1923年に誕生し、その後ミラノ・トリエンナーレ展で金賞を受賞したことで一躍有名になりました。
水の波紋からインスピレーションを得たリング状のデザイン。
見た目の美しさだけでなく、さまざまなドリンクに合うように作られており、持ちやすさや重ねて収納できる機能性もポイントです。
現在でも、その年のテーマカラーの商品が販売されるなど、長きにわたり愛されています。
おすすめアイテム
アイノ・アアルト タンブラー ペア ウルトラマリンブルー
どんなドリンクにも使いやすいカラーとサイズ。
ペアの商品なのでちょっとしたプレゼントにもぴったりです。
リング状のデザインは、デザインとして美しいだけでなく、滑りにくく持ちやすくできています。
テーブルコーディネートのお手本
白をベースにカトラリーや小皿、グラスをダークトーンで合わせたシックな印象のコーディネート。
色ガラスの取り入れ方の参考になりますね!
カルティオ Kartio
1958年にデザイナー カイ・フランクが完成させたカルティオ。
毎日使うのにふさわしいシンプルなフォルムのグラス類は、時代を超えて愛されています。
多彩なカラーバリエーションは、カラーガラスを知り尽くしたイッタラならでは。
時々新色が出るので、コレクションアイテムとしても人気です。
ちなみに、写真左のウルトラマリンブルーは、フィンランド独立100周年記念色として2017年に登場したものです。
おすすめアイテム
カルティオ タンブラー ペア ダークグレー
他の食器と合わせやすく、インテリアにもなじむダークグレー。
イッタラの人気色でも上位のカラーです。高級感もあるので、ドリンクなどと一緒に贈るのもいいですね。
蕎麦猪口やサラダカップのように使うこともできそうです。
テーブルコーディネートのお手本
色の数が多くても、雑然とした感じに見えないのは、透明なガラスならでは。
飲み物はもちろん、デザートやフルーツをいれてたくさん並べるのもかわいいですね。
キビ Kivi
1988年にイッタラとマリメッコのコラボレーションで誕生した、イッタラを代表するキャンドルホルダー。
デザイナー ヘイッキ・オルヴォラが手がけました。
キビはフィンランド語で「石」という意味。厚さのあるカラーガラスを通して漏れる光は、とても神秘的。
カラーバリエーションが豊富で、別々のカラーを組み合わせるのもおすすめ。
長い冬のおうち時間を楽しむ北欧ならではの商品ですね。
アクセサリーなど小物入れにも丁度良いサイズです。
おすすめアイテム
キビ キャンドルホルダー フロスト
カラーバリエーションの豊富なキビ。
冬をイメージさせるフロストは、フィンランドでは人気のカラーだそう。
フロストは、どんなカラーとも組み合わせることができ、曇りガラスをとおした光はまぶしすぎず、どんなインテリアにもなじみます。
テーブルコーディネートのお手本
クリスマスカラーである、グリーンとレッドを使ったコーディネート。
有田焼の白いプレートとのコントラストで、キャンドルのカラーが一層引き立っていますね!
レッドはおめでたいカラーでもあるのでお正月やハレの日にもぴったりです。
レンピ Lempi
2012年にマッティ・クレネルがデザインしたシリーズ。
レンピは「お気に入り」という意味で、「普段の生活にも、特別なセレモニーにも使えるグラス」をコンセプトに作られました。
シンプルですが上部が大きめの独特のフォルムは、ふだん使いからおもてなしまで幅広いシーンに使えます。
また、重ねやすく、複数そろえてもコンパクトに収納できます。
容量が大きいので、ソフトドリンクからアルコールまで使えるのもポイント。
優れたデザインが評価され、2012年にはレッドドット・デザインアワードを受賞しています。
おすすめアイテム
レンピ グラス クリア
カジュアルにもフォーマルにも使うことができる、使い勝手の良いデザイン。
ボウル部分の容量が大きいので、プリンやスポンジにクリームを添えてパフェグラスに、スティック野菜やポッキーなどを立てて盛り付ければ、おもてなしにもぴったりです。
テーブルコーディネートのお手本
ウルティマツーレのプレートをコースターのように組み合わせたコーディネート。
シンプルなグラスだからこそ、ファブリックやコースターで印象を変えたり特別感をプラスできるのが楽しいですね。
アルヴァ・アアルト Alvar Aalto Collection
フィンランドを代表する、近代建築デザインの巨匠 アルヴァ・アアルトにより1936年に発表されたシリーズ。
翌年のパリ万博に出展され、フィンランドデザインの象徴といわれるガラス作品です。
流れるような独特なフォルムは、フィンランドにある湖の形や、白樺の根本付近の断面をモチーフにしたといわれています。
ベースは、イッタラの工房で今も手吹きで制作され、熟練の職人7人が力を合わせてひとつのベースを完成させているそう。
2019年には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞しています。
フラワーベースですが、花を生けずにそのまま飾るだけでオブジェとしても素敵ですよ。
おすすめアイテム
アルヴァ・アアルトコレクション ベース 160mm クリア
アメーバのような変形型のフラワーベース。
インテリアショップなどでも見かけるポピュラーな商品です。
くぼんでいる部分に茎がおさまるので、フラワーアレンジを習ったことがない方でも、おしゃれに生けることができます。
色違いの商品と合わせて飾るのも素敵です!
イッタラの歴史
はじまりはガラスメーカー
イッタラは、1881年にフィンランドの南部にあるイッタラ村で創業。
元ガラス職人のスウェーデン人、ピーター・マグナス・アブラハムッソンがガラス工場を設立したのが始まりです。
現在は陶磁器などを扱うテーブルウェアブランドですが、もとはガラスメーカーだったのです。
1920年頃までは、化学実験やランプオイルなどに用いるボトルをメインに製造、一部で家庭用の商品も生産していました。
モダニズムによる事業転換 美しさと機能性をすべての人へ
1930年代から40年代のモダニズム、ファンクショナリズムの芽生えとともにイッタラの事業は変化を遂げます。
当時ブランドの開発を行っていた、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルトおよびカイ・フランクらの信念は「デザインはすなわち思想であり、かつ誰にでも手に入るようなものにすべきだ」というもの。
「旧来の考えにとらわれず、美しさと機能性をすべての人のものにすること」という考えのもとガラス製品を一新します。
他国では幅広いラインナップで、重厚なクリスタルを作っていた時期に、シンプルで実用的なモダンな商品を生み出しました。
イッタラの現在
今でもガラス製品の約90%はイッタラ村にある自社工場で作られています。
2007年にフィスカースグループの傘下となってからは、海外からのデザイナーも起用するようになり、デザインの幅が広がっています。
イッタラの変遷
イッタラは、現在までさまざまな会社に買収されています。
ちょっと複雑なので、移り変わりの歴史を年表にまとめました。
1881 | フィンランド南部・イッタラ村で創業。 |
1817 | カルフラ・ガラス工場が所有していた製材会社A・アールストローム社に買収される。 |
1950年代までは「カルフラ=イッタラ」の名前で生産。 | |
1987 | フィンランドのヌータヤルヴィ・ガラス工場の大株主であるパルチラ社に買収される。 |
パルチラは、イッタラとヌータヤルヴィを合併し、「イッタラ=ヌータヤルヴィ」を設立。 | |
1990 | ハックマングループに買収される。 |
2003 | ハックマングループはイッタラに名称変更。 |
2004 | ABN AMROキャピタルの傘下に入る。 |
2007 | フィスカースグループの傘下となり、現在に至る。 |
イッタラで活躍した主なデザイナー
カイ・フランク(1911-1989)
「フィンランドデザインの良心」として知られるデザイナー。
作品は世界中で評価され、数々のアワードを受賞。フィンランドでは、彼の名前を冠したカイ・フランクデザインアワードが設立されています。
1945年にアラビアのアートディレクターに就任すると、女性デザイナーを抜擢し、さまざまなシリーズを発表。1946年にはガラスデザインのコンペに入賞し、イッタラ社のデザイナーとなり、テーブルウェアのほかアート作品も制作します。
1950年からヌータヤルヴィ社(1988年にイッタラ社と合併)でガラスデザインに携わり、1955年の「タンブラー2744」はニューヨーク近代美術館(MOMA)のコレクションに選ばれました。
アルヴァ・アアルト(1898-1976)
フィンランドを代表する建築家であり、デザイナー。
フィンランドの自然をモチーフにした創的なスタイルで制作活動を行いました。
1936年にイッタラ主催のコンペに向けて、フリースタイルの吹きガラスのコレクションをデザイン。160mmのベースは、フィンランド デザインのアイコンとして世界的に知られるようになります。
生涯で200を超える建物を設計。
建築は、家具と補完し合うものと考えて、家具のデザインも手がけます。
1931 – 32 年、パイミオのサナトリウムのために開発した家具デザインは世界的な注目を集め、1935年にアルテックを創業。
妻のアイノとともにデザインする家具、照明器具、テキスタイルを世界的に販売するようになります。
また、プロダクトデザイナーとしてパーツの標準化や曲げ木の新しい技法を開発。量産を見越した先進的な考えなど大きな功績を残しています。
アイノ・アアルト(1894-1949)
建築家でありデザイナー。仕事の幅は広く、建物、インテリア、家具、テキスタイのデザインを手がけました。
1924年より、後に夫となるアルヴァ・アアルトの建築事務所にアシスタントとして勤務。
1935年にアルテックを創業すると初代アートディレクターに就任。
1941年からは社長に就任します。
代表作の1つは、1932年にデザインしたボルゲブリック・グラス・シリーズ。
石を水に投げた時に出来る波紋にインスパイアされたデザインで、現在もイッタラ・コレクションにおさめられています。
1936年ミラノのトリエンナーレで出展建築であるアルテックスタンドがグランプリを受賞し、同じトリエンナーレで、彼女のグラス・シリーズが、金賞を受賞しました。
ヘイッキ・オルヴォラ(1943-)
ガラスや陶器だけでなく、鉄やテキスタイルなど幅広い素材でデザインを手がけフィンランドを代表するデザイナー。
その作品はフィンランドをはじめとした多くの美術館で展示されています。
1966年、大学の陶芸学科に在学中に、ファエンツァの学生コンテストで 1 位を受賞。
卒業後はカイ・フランクにスカウトされ、ヌータヤルヴィのデザイナーとしてキャリアをスタートしました。
1972年にはイッタラで「Auroraオーロラ」をデザイン。
また、テキスタイルデザイナーの石本藤雄氏と共に、アラビアのために「illusia」を制作。
80年代にはマリメッコでの仕事を始め、有名なキャンドルホルダー「Kivi」を作りました。
1984年には「フィンランド獅子勲章」を、また2002年には、カイ・フランクデザインアワードを受賞。
2002年にその功績を称え、フィンランド大統領により名誉教授の称号が贈られました。
Oiva Toikka オイバ・トイッカ(1931-2019)
ヘルシンキ大学工業芸術学部卒業後、1956年にアラビア磁器工場に入社。
さまざまな部署を経験し、アート部門に異動しました。
1963年からヌータヤルヴィで勤務し始め頭角を現し、有名になることより「デザイン”も”するアーティスト」と呼ばれることを好みました。
ヌータヤルヴィがプレスガラス製品を大幅に見直したことにより、真珠をイメージした「カステルヘルミ」シリーズをデザイン。
同シリーズは、2010年にオイバの作家生活50周年を祝うために再び制作されました。
また、1960年代後半には、食器、グラス、花瓶、燭台など18シリーズを制作。
さらに、1972年よりバードシリーズ「バード バイ トイッカ」を制作。毎年のように新しいバードを創り、世界中にコレクターがいる人気シリーズです。
その功績により、カイ・フランクデザインアワードやプリンス・ユージン・メダルをはじめ、名高いアワードを受賞しています。
1993年には、フィンランドから芸術名誉教授の称号も与えられました。
タピオ・ヴィルカラ(1915-1985)
美術工芸中央学校で彫刻を学び、広告代理店に勤務しながら数々のデザインコンペに参加。
1946年にイッタラ社のガラスデザインコンペで優勝、以後イッタラのアートディレクターとなります。
タピオシリーズなど400以上ものガラス作品を作り上げ、その多くは今日も使われています。
彼のデザインに影響を与えたのが、ラップランドでのサマーハウスでの生活。
非常に辺ぴな場所のため、車で行くことができず、試作品を運ぶにはヘリコプターを使ったほど。
孤独を愛し、自然に囲まれた環境からインスピレーションを得ていたと言われています。
1951年ミラノ・トリエンナーレにおけるフィンランド会場の展示デザインを手がけ、自らの作品と共にグランプリを受賞。
1951年から1954年の間は、ヘルシンキ工芸大学の芸術科教授として、後進の指導にあたりました。
1950年代後半はレイモンド・ローウィ事務所、アールストローム社のデザインオフィスA-studioを経て、1966年にデザイン事務所を設立。
フィンエアー社やローゼンタール社など多数の企業にデザインを提供し、世界各国から招かれて個展を開催しました。
ちなみに、妻は、セラミック・アーティストのルート・ブリュックです。
クラウス・ハーパニエミ(1970-)
フィンランド・ヘルシンキ出身のイラストレーターでデザイナー。
2010年に、デザイナーのミア・ワレニウスと共に、職人がつくるデザイン/ライフスタイルブランドをスタートします。
2015年に、フィンランド国立オペラハウスで上演された「利口な女狐の物語」の舞台をデザイン。
これが、イッタラの「タンシ」のデザインのもとになります。
彼の独特な世界観は、イッタラのタイカシリーズに表れています。
また、イッタラ、マリメッコのほか、リーバイス、ドルチェ&ガッバーナなど、国際的なファッションブランドにもグラフィックデザインを提供。
日本では三越伊勢丹百貨店でのク リスマスウィンドウのディスプレイデザインや、それに伴う日本限定の商品展開も行いました。
現在はイギリスのロンドンを拠点に活動しています。
イッタラの食器をプラスしていつものテーブルに彩りを
イッタラの商品は、カラーやサイズの種類の豊富さがポイント。
今ある食器と合わせても違和感なく、食卓に溶け込みます。
少しテーブルの雰囲気を変えてみたくなったら、イッタラのアイテムをプラスしてみては。
キャンドルやグラスを変えるだけで、いつもと違う感じになりますよ。
イッタラの食器はこちらからご覧いただけます。
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最後までご覧いただきありがとうございました。皆さまがよい作品と出会えますように!