たぬきのまち 信楽で窯元さんぽ

こんにちは!おうちで楽しむ陶器市うちる編集局スタッフです。

うつわ好きの友人から「信楽は面白い」という話を聞いて、気になっていたやきものの町・信楽(しがらき)。

実際に訪れて感じたのは、たぬき以外にもみどころがたくさんあること。

今回は、信楽焼の窯元を半日かけて歩いた感想と信楽の魅力をお伝えします。

キーワードは登り窯 うつわの町をのんびり散策

ふだんから歩くのが好きなので、バスやタクシーには乗らず、町中を歩いて回ることに。

出展:信楽町観光協会

駅で入手したマップをもとに「窯元散策路」に沿って、窯元めぐりスタートです。

窯元散策路の各ルートには、目印として信楽焼の敷石が埋め込まれています。

同じデザインの敷石をたどっていくことで、迷わずに歩くことができます。観光客に優しい工夫が町のあちこちに見られます。

そして、信楽を歩いて印象に残ったのは「登り窯」の存在。

信楽はアップダウンが多いためか、傾斜を利用した登り窯が、町中に点在しています。

今は使われていない登り窯を活用した、ショップやカフェを見ることができるのは、うつわの産地ならではの光景でした。

町そのものがギャラリー

また、信楽はユニークなショップが多いのも魅力です。

うつわを販売するだけでなく、作り方が分かるような展示があるなど、お買い物ついでに、産地の歴史やうつわのことを知ることができるのはいいなと思いました。

例えば、「陶ほうざんギャラリー」では、使われなくなった「重油窯」をギャラリーとして使っています。

説明も掲示してあり、ショップをいくつか回るだけで美術館や博物館を訪れたような満足感があります。

今回は私が行って良かったおすすめスポットを紹介します。ここを回るだけでも十分楽しめるので、お出かけの参考になればうれしいです。

陶ほうざんギャラリー

谷寛窯(たにかんがま)が運営するギャラリー&ショップ。

ここの見どころは、先ほどお伝えした、重油窯を改装したギャラリーです。原油の高騰で廃炉になった窯の中には、うつわやオブジェが展示されています。

また、明治時代の師範学校を移築した建物自体が、味があって素敵です。

高い天井のショップにはさまざまなジャンルのうつわが並んでいました。古い家具を使ったディスプレイなどは、まねしたくなります。

Ogama(おおがま)

明山窯(めいざんがま)が運営する、うつわの複合施設。

写真の大きな建物内には、登り窯が展示されています。

並びには、カフェとショップ・ギャラリーを併設した施設があり、食事からお買い物、アート鑑賞までここ1か所でできてしまいます。

古い木材を活用したショップ。古い建物と個性的な新しいうつわとのギャップがいいですね。

シンプルな無地のうつわは、北欧モダンな雰囲気もあります。

ショップでは、定番になりそうなシンプルなうつわから、インパクトのあるデザインのものまで色々なタイプのうつわを見ることができました。

エスニック料理にあいそうな、カラフルで無国籍なうつわも気になりました。

カフェのテラスから登り窯を撮影したところ。登り窯を眺めながら休憩することもできますよ。

文五郎倉庫(ぶんごろうそうこ)

見逃してしまいそうな看板を目印に急坂(ほんとに急なんです!)を登り切ると、突如現れるキューブ型の建物。

内部は文五郎窯のショップ&アートスペースになっています。モノトーンのモダンなうつわが並ぶ店内は、ギャラリーのようです。

どのうつわも、スタイリッシュなのにリーズナブル。自宅でレストランのような雰囲気を演出することができ、おうち時間によさそうです。

散策路の途中にある看板。見逃し注意です!

窓枠にボウルを陳列。何気ないディスプレイが素敵で、インテリアの参考になります。

どんなメニューにもあう使い勝手の良いうつわは、ファンが多いのもうなずけます。

テーブルに出したままでも素敵なうつわ。手前のカラフルな小物は、お箸を通して使う箸置き。テーブルのアクセントにいいですね。

信楽陶芸村・登り窯カフェ

奥田忠左衛門窯が運営する「信楽陶芸村」内にあるカフェ。

「世界で1つの登り窯カフェ」というキャッチフレーズにひかれて入店しました。

登り窯の側面の空きスペースがカフェになっています。感染症対策も万全で、密にならないよう、お店の方が指定した席を利用するようになっています。

洞窟のような雰囲気の中で、お茶をするのはここでしかできない貴重な体験!

うつわはもちろん信楽焼です。私は地元の山田牧場さんのチーズケーキをいただきました。話のネタにもおすすめですよ。

信楽に行くなら 信楽高原鉄道に乗ってみて!

信楽を訪れた目的の1つは、信楽高原鉄道に乗ること。

路面電車のような1両編成のローカル線は旅の気分を上げてくれます。信楽は忍びの里でもあるので、車両のデザインは忍者柄。

車内には「信楽たぬき」の説明や見どころマップなどが掲示され、観光案内も充実しています。信楽に到着するまで旅の予習ができますよ。

信楽を訪れて

信楽焼というと、タヌキの置物や植木鉢など、渋めの茶色のうつわをイメージしていました。

しかし、実際訪れてみると、色もデザインもバリエーションが豊富。どのショップを見ても品ぞろえがかぶらないので、飽きることなく楽しめました。

さらに、印象的だったのは、1か所でも楽しめる充実したショップの数々。

うつわを買うだけでなく、見て・使って・体験できるので、うつわに興味がない方でも十分楽しめます。

↑板塀の街並み。ドラマ「スカーレット」のロケでも使われたそう。懐かしい風景は落ち着きますね。

私の家族は全くうつわに関心がありませんが、古い建物や登り窯のある風景は気に入ったようで、盛んに写真を撮っていました。

訪れたのが春休みシーズンの平日のため、お休みのショップがちらほら。次回は、陶器市などのイベント開催にあわせて、より多くのうつわを見たいと思いました。

信楽焼だけを扱うショップは都内にあまりありません。(ないかも)

現地でしか見られないうつわを見ることができたのはとても貴重でした。

作家さんのうつわに興味のある方は、ぜひ足を運んでみてくださいね。

人とかぶらない、お気に入りの1枚が見つかるかもしれませんよ。

信楽焼のうつわを見てみたい!という方は、こちらをからご覧いただけます。

信楽焼 一覧ページ

また、信楽焼だけでなくさまざまなうつわを販売していますので、よろしければ『おうちで楽しむ陶器市 うちる』にも足を運んでみてください。

おうちで楽しむ陶器市 うちる

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