うちる編集局スタッフです。
今回は、波佐見陶器まつりのレポートをお伝えします。
うつわ好きなら1度は行きたい有田陶器市。
ニュース番組などで混雑ぶりを見る度にいつか行けたら…と思っていました。
そんな思いが通じたのか、今年のゴールデンウィークの行き先は九州へ。
念願叶って有田と波佐見の陶器市を同日にハシゴしてきました。
この記事では、初めに訪れた波佐見陶器まつりと、波佐見の注目スポット「西の原」のお出かけレポートをお伝えします。
陶器市に興味がある、うつわの産地に行ってみたい!
そんな方は、次回のお出かけの参考にして下さいね。
波佐見陶器まつりの概要は下記にまとめていますので、宜しければこちらも合わせてご覧ください。
『波佐見陶器まつり(波佐見陶器市)』のまわり方や、混雑、オススメの窯元は?概要まとめ
目次
波佐見陶器まつりとは
波佐見陶器まつりは、長崎県の波佐見町で毎年春のゴールデンウィーク期間中に開催される、波佐見焼の陶器市です。
メイン会場のやきもの公園には、約130の窯元や商社のほか飲食の屋台が出店。
期間中は約30万人もの人出でにぎわいます。
うつわの販売以外にも、絵付け体験やロクロ実演、せり市、抽選会なども同時開催されます。
【波佐見陶器まつり概要】
開催期間:例年4月29日~5月5日
開催時間:9:00~17:00
開催場所:やきもの公園(住所 ・長崎県波佐見町井石郷やきもの公園)
公式HP:https://hasamitoukimatsuri.com/
アクセス:
〈自動車〉
西九州自動車道「波佐見・有田」ICから車で約5分
長崎自動車道「嬉野」ICから車で約15分
〈公共交通機関〉
JR「川棚」駅からバスで約20分「やきもの公園前」下車
※特設大駐車場(長崎キヤノン駐車場)、波佐見町総合文化会館からはシャトルバス運行
※有田駅近⇔波佐見(会場)シャトルバス運行(乗車料金500円 高校生以下無料)
有田に行くつもりが…まずは波佐見陶器まつりへ
当初は、有田陶器市を見てから波佐見に移動する予定にしていました。
しかし、2つの陶器市を効率よく回るため、午前中は店舗数の少ない波佐見に行くことに。
有田と波佐見は、県は違いますが、車で20分ほどのご近所。
そのため、どちらの陶器市会場からもシャトルバスが出ています。
私たちは、シャトルバスの停留所に近い、有田陶器市用のパーキングに駐車。
波佐見行きのバス停は行列でしたが、観光用の大型バスなので無事乗車。
時間を有効に使えたので、先に波佐見を訪れたのは正解でした!
お店が集中しているから回りやすい!縁日のような陶器まつり
シャトルバスを降りると、目の前が会場である「やきもの公園広場」。
公園内には、うつわのお店のほか、名産のお茶を販売するお店や飲食の屋台もあり、さながら大規模な縁日のよう。
私がいいと思ったのは、会場が1か所に集中していること。
公園内を回るだけで、全てのお店を見ることができるのは、とっても便利。
私のように、地元ではない人からすると道に迷う心配がありません。
また、たくさん歩けないお子様連れの方も、疲れたら芝生で休むこともできるのもいいですね。
初めての波佐見なので、入口から順番に回ってみました。
入口付近は、個人の作家さんのブースが並び、個性的なうつわを見ることができました。
ほんの1部ですが紹介しますね!
都築 明
うちるでも取り扱いのある都築さんのうつわ。
ブラックやブラウンなどシックで使いやすいカラーのうつわが魅力。
男性のお客様が多いのも納得でした。
大桂工房
楕円形のカレー皿などのほか、独特の形の花器も素敵。
真ん中の穴にお花を通すだけで、誰でも簡単にお花を生けることができるのはいいですね。
公式Instagram:https://www.instagram.com/taikeikoubou/
アトリエ椋
シンプルながらあたたかみのあるうつわや鳥をモチーフにしたオブジェが並ぶブース。
北欧食器のようなほっこりとした作品は、見てるだけで癒やされました。
公式HP:http://ateliermuq.web.fc2.com/
器工房 den
鍵盤をモチーフにしたうつわは、モノトーンなので使いやすそう。
音楽好きの方へのプレゼントにいいですね。
公式Instagram:https://www.instagram.com/utuwakoboden/
アトリエやま
かわいらしい動物のオブジェが並ぶブース。
白1色でシンプルですが、丸みのあるフォルムがかわいいです。
飾るのにちょうどいいサイズで、お土産にもぴったり。
自分の干支やペットの動物などを選ぶと旅の記念になりますね。
公式HP:https://www.atelieryama.com/
大人気の波佐見焼が集結!可愛いうつわが大集合
作家さんのブースをひととおり見終えたら、メイン会場ともいえる大きなテント内へ。
たくさんのお店が集結しているため、複数のお店を比べながらうつわ選びができます。
さらに、テントの中なので、強い日差しを避けることができるのはありがたかったです。
最近人気の波佐見焼。都内の雑貨店でなどで見かけるものもありましたが、アイテムや色の種類の多さは現地ならではの充実ぶり!
しかも、おまつり限定価格なので、かごを持ってまとめ買いしている方もたくさんいらっしゃいました。
取っ手が全部うさぎのマグカップ! ウサギ年なら集めたいかも。
北欧食器のようなモダンなデザインが人気の白山陶器。
全てのアイテムをそろえたくなりますね。
海の生物などユニークな図柄うつわが並ぶ「natural69」(ナチュラルロック)。
子供から大人まで幅広い世代に愛されるデザインは大人気。テントの外には、大行列ができていました。
マグカップのSALEコーナー。
〇個で〇〇円という価格設定で、たくさん買うほどお得!
家族分など複数そろえるなら買いですね。
波佐見の注目スポット「西の原」へ 素敵すぎる空間を満喫しました
メイン会場を大体見たところで、以前から気になっていた「西の原」へ移動。
西の原とは、ハサミポーセリンなどで知られる西海陶器が運営する複合施設のことです。
「西の原」ってどんな場所?
西の原は、江戸時代から続く窯元・幸山陶苑が営む製陶所「福幸製陶所」の跡地に、雑貨店や飲食店など9つの店舗が入る施設。
製陶所の事務所・細工場・絵付け場・釉薬精製所・登り窯の建物をそのまま生かしていることから、一部の施設は国の有形文化財に登録されています。
観光名所としてだけでなく、陶磁器産業や地域活性化の拠点としても注目されています。
私も、テレビ番組で移住者の従業員の方がいきいきと働く様子を見て興味を持ちました。
【西の原 概要】
住所:長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
営業時間:店舗による。詳細は公式HPを確認
公式HP:https://24nohara.jp/
アクセス:
〈自動車〉
西九州自動車道「波佐見有田」ICより5分
長崎自動車道「嬉野」ICより15分
*駐車場あり
〈公共交通機関〉
JR佐世保線「有田」駅よりタクシーで15分
波佐見陶器まつり期間中は、「西の原陶器まつり」を開催。
ハサミポーセリンなどのアウトレットやうつわの絵付け体験などのイベントのほか、マルシェも開催。地元のスイーツなどを販売していました。
廃業した窯元の製陶所跡地を活用した空間は、どこも魅力的でした。
広い敷地内には、うつわ店や雑貨店、食料品店や飲食店などが点在。
標語がそのまま残っていたりと、当時のままの場所もありました。
木造の古い工場や事務所の建物をそのまま生かしているのがとても素敵。
近所にあったら、リピーターになること間違いなしです。
うつわ以外のお店やボルダリング施設もあり、ふらっと遊びに来たくなりますね。
一緒に行った家族も「ここはいいね!」と気に入った様子でした。
お手洗いの前には、レトロ感満載のブロックガラスの仕切りが。
細部までこだわっていて、建物を見るだけでも楽しいです。
833WALL(はちさんさんウォール)
建物の天井の高さを生かし、ボルダリングスタジオがあります。
観光のついでにチャレンジするのも楽しそうです。
ボルダリングスタジオの向かいは、ピザのお店。
奥に石窯があり、フリースペースで食べることができますよ。
HANAわくすい
製陶所の絵付け場跡をいかした生活雑貨店。
うつわだけでなく、アクセサリーや洋服など1つ1つこだわりを感じるものが並んでいて、ついつい長居したくなるお店です。
イソザキ珈琲 Shady
コーヒーとコーヒー豆を販売。
店内で飲むこともできますが、私たちはテイクアウトしてボルダリングスタジオそばの休憩場所でひとやすみしました。
公式HP:https://www.facebook.com/isozaki.coffee/
陶器まつりのメイン会場では、屋台で買ったものを屋外で食べるしかありません。
強烈な日差しを避け、室内で休憩できたのは良かったです。
西の原を満喫した後は、有田行きのシャトルバスに乗るため、再びやきもの公園へ。
途中、国の登録有形文化財に指定されている「旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂」に立ち寄り、外観のみ撮影。
停留所に向かいながら、見逃したお店を最終チェック!
うちるでも扱っているフルーツのうつわも見かけました。
揃えるとテーブルが明るくなりますね。お子さん用のうつわとしても良さそうです。
永峰窯さんのブースでは、丸形や角形などシンプルなフォルムのモダンなうつわが充実。
色違いでそろえれば、スタイリッシュなコーディネートが簡単にできそうです。
初めてでも回りやすいからおすすめ!ピクニック気分で楽しもう
波佐見陶器まつりのポイントは、会場がほぼ1箇所に集まっていること。
やきもの公園内にお店が集中しているため、園内を1周するだけで一通り見ることができるのは良かったです。
また、巨大なテントにお店が集中しているため、強烈な日差しを避けながらお買い物できるのも快適。
もともとリーズナブルな波佐見焼ですが、おまつり会場ではさらに割引価格で販売。
うつわ選びはここだけ!に決めてまとめ買いの機会にするのもいいかもしれません。
豊富な屋台グルメを公園の芝生スペースで味わうなど、ピクニックを兼ねるのもおすすめ。
少し足を伸ばすと「西の原」のような施設もあるので、1日中楽しむことができますよ。
うつわ好きもそうでない人も、波佐見陶器まつりで波佐見の魅力を堪能してみてくださいね。
波佐見焼についてもっと詳しく知りたくなった方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
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最後までご覧いただきありがとうございました。皆さまがよい作品と出会えますように!