今回は、産地別のどんぶりの特徴についてご紹介します。
どんぶりは、日本各地で作られていますが、産地によって特徴が異なります。
この記事では、産地別の特徴を分かりやすくお伝えします。
どんぶりは種類が多いので、どれにしようか決められない…
そんな方は、各産地の違いを知ることで、自分の好みに近いのは〇〇焼などということが分かってきますよ。
どんぶりだけでなく、うつわ選びの参考にしてみてくださいね。
先にどんな商品があるのか見てみたい!という方は、こちらからご覧ください。
美濃焼
美濃焼は、地域別に異なる種類のうつわを作る分業体制がとられています。
なかでも、土岐市の「駄知エリア」は日本一のどんぶり生産地として知られています。
その美濃焼の特徴は、「特徴がない」こと。
織部や黄瀬戸、志野など15種類が伝統工芸品に指定されているように、技法や釉薬の種類もさまざま。
そのため、形や柄のバリエーションが豊富です。
あえて特徴を挙げるなら、厚みがあり、丈夫でふだん使いしやすいこと。
また、比較的リーズナブルなので、複数そろえたい場合に向いていますよ。
反り丼 にじみ十草 磁器 美濃焼
白地に手描きのブルーの線が目を引くどんぶり。
定食屋さんにありそうな使いやすいデザインが魅力です。
高台が低くて広いため、手に持ってもテーブルに置いても安定感があります。
内側にも柄があるので、麺やご飯の上に乗った具材がきれいに映えますよ。
染付や、やちむんなどブルー系のうつわと合わせて使うのもいいですね。
【うちる別注】丼 L アスト 磁器 美濃焼
ブロンズカラーのスタイリッシュなどんぶりは美濃焼のもの。
持ち上げたときに手にぴたっとなじむ、すっきりとしたフォルムが特徴。
薄いので、軽量で口当たりの良い実用的なうつわです。
高級感があるのにリーズナブルなので、複数そろえたい場合にいいですね。
色違いのホワイトと合わせて、ご夫婦へのプレゼントにもおすすめです。
どんぶり 橙 陶器 麦わら手 美濃焼
オレンジと茶色の縞模様のインパクトのあるどんぶり。
この模様は、麦の穂に見えることから「麦わら手」といわれる伝統的な柄で、美濃焼や瀬戸焼によく見られます。
手描きのため、線の太さがふぞろいなのが味があっていいですね。
また、外に広がっている形状なので、具がきれいに見え、かきこんで食べやすいです。
色違いのブルーの商品と揃えて、夫婦どんぶりとして使うのも良さそうです。
波佐見焼
波佐見焼の特徴は、染付など伝統的な模様のほかにモダンな柄の商品が多いこと。
そのため、洋食やエスニックなど幅広いメニューに使え、ボウルとして活用できるものもあります。
また、波佐見焼を代表する「くらわんか碗」をモチーフにした、高台が広く安定した形状のものなどふだん使いに適した商品が多めです。
磁器なので丈夫。電子レンジや食洗機対応のものが多く実用的。
スタッキングしやすい商品など、今の時代に合った商品も豊富です。
比較的リーズナブルなので、まとめ買いにもいいですよ。
丼 清風唐草 磁器 波佐見焼
染付の唐草模様が可愛らしいどんぶり。
内側は透明感のある白で、どんな具材も引き立たせてくれます。
また、中央に丸みがあり、持ち上げた際に手のひらにフィットします。
スタッキングしやすいので、省スペースで収納可能。
他の柄の染付や赤絵のうつわと合わせると華やかなコーディネートになりますよ。
丼 丸ならび 陶器 青藍 波佐見焼
手描きの円形がインパクトのあるどんぶり。
伝統を守りながらモダンなうつわを作り続けている、波佐見焼らしいうつわです。
深さがしっかりとあるので、ご飯物から麺類までさまざまなメニューに使えます。
また、ボウルや小鉢などマルチに活用でき、ふだん使いにもぴったり。
柄違いと合わせれば、モダンなコーディネートが楽しめますよ。
丼 万歴牡丹 磁器 波佐見焼
白地に赤いお花が色鮮やかなどんぶり。
見込みには、牡丹が描かれており、食後も楽しめるうつわです。
大きめサイズなので、ご飯物からラーメンまで幅広く使えます。
がっつりと食べたい方も満足できるサイズ感です。
上品な雰囲気もあるので、ちょっとしたおもてなしにも活躍しますよ。
有田焼・伊万里焼
透き通った白磁が美しい有田焼。
その特徴は、白磁に映える美しい絵付け。
薄くて軽量なので、持ち上げて使うどんぶりに向いていますね。
伝統的な繊細な絵付けのものは、ハレの日やおもてなしにも使えます。
高級感のある商品が多く、ちょっと優雅な気分で丼物をいただけますよ。
ちなみに、牛丼チェーンの吉野家のどんぶりも有田焼。
口縁の厚みは口当たりの良い5㎜にするなど、こだわりがつまっているそう。
お手入れが簡単な磁器は、飲食店向きともいえますね。
丸麺鉢 磁器 見込牡丹 有田焼
白磁にブルーの小花が鮮やかな染付のうつわ。
有田焼の特徴が表れた、上品などんぶりです。
高台に縦線が描かれており、とても手がこんでいます。
ふだん使いだけでなく、おもてなしにも幅広く使えます。
煮物やサラダを盛り付けて、ボウルのように使うのもいいですよ。
丸小丼 古伊万里 磁器 有田焼
全面に絵付けが施された華やかなうつわ。
有田焼の特徴である、古伊万里風の柄が美しいどんぶりです。
上質などんぶりがあるだけで、食卓が華やぎます。
レトルトのどんぶりもまるでお店のような雰囲気に。
お正月などの特別なシーンにも活躍する便利なうつわです。
信楽焼
信楽焼の特徴は、粗めの土による素朴な風合い。
耐火性に優れており、厚みがある割に軽量です。
丈夫で口あたりも滑らかで、使いやすさも抜群!
釉薬のムラなどの味わいも魅力です。
手仕事ならではの、オンリーワンのうつわは長く愛用できそうですね。
どんぶり 灰刷毛 陶器 信楽焼
グレーの背景に刷毛目の白が際立つ、味のあるどんぶり。
信楽焼らしい土のあたたかみを感じますね。
親子丼や海鮮丼など色鮮やかな具だくさんのメニューが映えるうつわです。
シンプルなのでほかのうつわとの相性も良く、煮物用の鉢にもぴったり!
これ1つでいろいろな使い方ができるので、1人暮らしの方にもいいですね。
丼 深型 黄瀬戸 陶器 信楽焼
ざらっとした質感のシンプルなどんぶり。
どんな食材にもあう淡いベージュのうつわは、ご飯の上に乗った具材を鮮やかに引き立たせてくれます。
写真のように木のトレイと合わせると、ナチュラルなほっこりとしたコーディネートに。
おうちでカフェのような雰囲気が味わえますよ。
やちむん
やちむんのどんぶりの特徴は、自然をモチーフにした柄。
大胆な筆使いで描かれた植物や魚の絵付けのうつわは、沖縄らしいおおらかさを感じます。
手描きのため、個体差があるのも魅力ですね。
また、高台が広くどっしりとした安定感のあるフォルムも特徴。
持ち上げやすいため、ふだん使いに向いています。
そばマカイ 線引唐草 陶器 壷屋焼 陶眞窯 やちむん
青とグリーンで大胆に描かれた、唐草模様のうつわ。
エスニックのような雰囲気もあり、和食から洋食、中華まで多彩なメニューに使えます。
商品名のそばマカイは、沖縄そばやうどんなどを食べるためのうつわ。
沖縄の方言で「マカイ」は「お碗」のこと、口径に対して高さが低く、高台が低いのが特徴です。
そのため、とても安定感があり、片手で持ち上げられる絶妙なサイズ感。
麺類だけでなく、鉢やボウルとして和惣菜やサラダまで使えます。
そばマカイ 赤絵ブーゲンビリア 陶器 壷屋焼 陶眞窯 やちむん
青と赤のコントラストが美しいどんぶり。
沖縄でよく見られる花、「ブーゲンビリア」をモチーフにしています。
口が広いため、フルーツやサラダなどをシンプルに盛り付けるだけで素敵です。
インパクトのあるうつわがテーブルにあるだけで、食事が楽しくなりますね。
下の部分には、櫛目という技法を使って、細かい線が彫られており、とても凝った作りになっています。
柄違いのうつわと合わせて使うと、食卓が明るくなりますよ。
小石原焼
小石原焼の特徴は、飛び鉋(とびかんな)や刷毛目(はけめ)という技法による模様と、土の温かみを感じる白や茶系の色合い。
シンプルで主張しすぎないデザインは、飽きずに長く使えます。
カラフルな食材が映えるので、洋食にもぴったり!
ご飯物や麺類、煮物など多用途で使えるので、毎日の食卓で活躍しますよ。
丸丼 トビカンナ・櫛目 陶器 小石原焼
白地に細かい線の模様が映えるどんぶり。
幾何学模様のようなデザインは、小石原焼の特徴である「飛び鉋(とびかんな)」という技法で、つけられたものです。
伝統的な技術を守りつつ、今の時代にもあったうつわはファンが多いのも納得。
和食だけでなく、洋食、中華など幅広いメニューにしっくりとなじみます。
厚みがあるので、食材の熱さを感じず持ち上げられるのがいいですね。
三彩飛鉋 丼 陶器 まるた窯 太田剛速 小石原焼
全面に飛び鉋による、細かい線が施されたとても手の込んだうつわ。
ブラウンやグリーンの釉薬がアクセントになっている、味わいのあるどんぶりです。
ほかのうつわと合わせやすいので、自然と出番が多くなりそう。
また、スタッキングしやすく、日常使い用として家族分そろえるのもいいですね。
産地の特徴を知って自分に合うどんぶりを手に入れましょう!
日本各地の焼き物産地で作られている、どんぶり。
柄や大きさだけでなく、産地の違いに注目すると、選び方の幅も広がりますね。
例えば、おもてなし用の華やかなものが欲しいなら、有田焼・伊万里焼、使い回ししやすいモダンなものがいいなら波佐見焼から探すと選びやすいです。
自分がどんぶりで何を食べるのか、どう使うのかを考えて、ニーズに近い産地のものを見つけてみましょう。
産地の特徴を知ることで、どんぶり以外のうつわ選びにも役立ちますよ!
今回ご紹介したどんぶりは、こちらのページからご覧いただけます。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さんがお気に入りのうつわと一緒に、すてきな時間を過ごせますように。