うちる編集局スタッフです。
今回は、さまざまなタイプの土鍋を紹介します。
土鍋は場所を取るし、お手入れが難しそう…
そんな理由で持っていない方も多いのではないでしょうか。
土鍋は、鍋料理以外にもさまざまな料理に使える調理器具。
そのまま出せるので、1人暮らしから大人数まで便利に使えます。
この記事では、土鍋の選び方やお手入れ方法、おすすめ商品を使ったテーブルコーディネートまで詳しく解説していきます。
みなさんも、土鍋のある暮らしを始めてみませんか?
先にどんなアイテムがあるか見てみたい!という方はこちらからご覧ください。
土鍋の選び方
土鍋は以下のポイントで選んでみましょう。
■使用用途で選ぶ
どちらを選ぶかは、どんな料理に使いたいか使用用途で決めるのがいいですよ。
・鍋料理メインなら「浅型」タイプ
みんなでお鍋を囲みたい!そんな方には、浅型が向いています。
浅いことで具が底に沈まず、一目で何の具が入っているのかが分かります。
また、口が広いため取り分けやすいです。
・炊飯や煮込み料理メインなら「深型」タイプ
深型は、均一に火が通りやすく、吹きこぼれがないのが特徴。
そのため、美味しくご飯を炊きたい、おでんやポトフなど煮込み料理に使いたい方は、深型がおすすめですよ。
■人数で選ぶ
使う人数によってサイズ優先で選ぶのもいいですよ。
・1人用:4~6号サイズ
このサイズは以外と便利で、冷蔵庫にある具材にご飯や麺をプラスするだけで、お粥や雑炊、鍋焼きうどんなどが楽しめます。
・2~3人用:8号サイズ
定番のサイズ。お鍋にちょうどいいので、商品の選択肢も多いです。
・4人以上:9号以上
大人数で楽しみたいなら9号以上がベター。
ただ大きいものは重量があるので、保管場所に注意しましょう。
10号サイズだと3㎏以上あるので、食器棚の下の段に収納するのが安全です。
■素材で選ぶ
土鍋といえば、三重県の萬古焼、伊賀焼が有名です。
どちらも土の温かみを感じる和の風合いが魅力ですが、違いを理解してお好きなものを選びましょう。
・萬古焼(ばんこやき)
萬古焼の土鍋は、ペタライトという鉱物を配合した土を使用。
そのため、耐熱性があり、強火で使用してもひび割れしにくい丈夫さが魅力です。
冬に限らず、鍋料理をよく作る方には向いてそう。
・伊賀焼
伊賀市周辺の荒い土で作られており、厚みがあるのが特徴。
蓄熱性が高く、おでんなどコトコトとじっくり煮込む料理にぴったりです。
萬古焼、伊賀焼ともに吸水性のある陶器でできているため、匂いや色移りがしやすいです。
カレーなど香りが強めの料理を作る際は、すぐに洗ってしっかりと乾燥しましょう。
・セラミック
セラミック製の土鍋は、表面がつるっとしており、焦げ付きにくくお手入れが簡単!
陶器と異なり、匂いや色移りの心配もほぼありません。
素材によって見た目も違うので、テーブルに置いた姿を想像して選ぶのも大切です。
■機能で選ぶ
・IH対応
土鍋を使うには、自宅のコンロで使用できるかも重要です。
IHクッキングヒーターを使っているなら、IH対応のものを選びましょう。
最近はIH対応の商品が増えており、選択肢も広がっています。
おすすめの土鍋
かまどさん 三合炊き 耐熱陶器 長谷園 伊賀焼
丸みを帯びたふたの形が特徴の「かまどさん」。
誰でも美味しいご飯を簡単に炊くことができるすぐれものです。
炊飯の仕方はシンプルで、中強火で約13分炊き、20分蒸らすだけ。
火加減が不要で、吹きこぼれもなし!
伊賀の粗めの土は、木のおひつのように呼吸するため、お米がべたつかないのもポイント。
炊き上げ時間を1分程度延ばすと、おこげもできますよ。
キッチンに出したままでも、おしゃれな見た目も素敵です。
IH土鍋8号 白 耐熱陶器 萬古焼
あるようでない、真っ白な土鍋。
ふたのつまみの形がちょっと変わっています。
外側は陶器ですが、内側は金属、セラミックの三層構造。
そのため、IHや直火、オーブンにも対応しています。
シンプルなデザインなので、どんなうつわとも相性が抜群。
和食から洋食、火鍋などさまざまなジャンルのメニューに大活躍します。
伊賀土鍋 黒丸 耐熱陶器 長谷園 伊賀焼
黒丸という商品名のとおり癒やされる、まあるい形の土鍋。
小さめサイズですが、多用途に使えるのでとっても便利。
このまま、電子レンジやオーブンに対応し、空焚きもOKなので料理の幅がぐっと広がります。
1人分のスープやお粥、鍋焼きうどんやアサリのワイン蒸しなどさまざまなメニューが楽しめます。
色違いの白丸とセットにしてプレゼントにするのもいいですね。
ごはんの鍋 3合 黒 かもしか道具店
ユニークなフォルムのご飯用の土鍋。
ふたに穴がないので、蒸気が漏れず、ふっくら美味しいご飯が炊けます。
また、保温と調湿機能があるため、“おひつ”にもなるのがポイント!
ご飯が炊けたらそのまま食卓に出し、各自でよそえばお母さんも助かりますね。
コンパクトなので、ご飯が残ったら、お鍋ごと冷蔵庫に入れて保存可能。
電子レンジで温め直すと、鍋の調湿効果でほどよくふっくら、炊きたてのおいしさに。
家族の食事時間がバラバラなご家庭などに便利な商品ですね。
みそ汁鍋 小 耐熱陶器 長谷園 伊賀焼
コロンとした可愛らしいフォルムのお鍋。
みそ汁鍋という商品ですが、汁物だけでなく煮物にも使えます。
丸い形だからこそ、熱が均一に伝わり、火を止めた後の余熱で味がしみこみます。
このお鍋を使ったことで、食の細いお子さんがたくさん食べるようになったなど、嬉しいお声もあるそうです。
あたたかみのあるほっこりとした雰囲気のお鍋があるだけで、食事が楽しみになりますね。
耐熱片手雑炊鍋 茶 耐熱陶器 伊賀焼
光沢のあるブラウンの片手鍋は、ご飯茶碗1杯分の雑炊にぴったり。
すぐに火が通るので、煮物やスープにも使え、オーブン料理にも対応。
出来上がったら、そのまま片手で食卓に出せるのが便利ですね。
調理器具を兼ねたおしゃれな小鍋は、洗い物も減るのでいいことずくめ。
1人暮らしの方はもちろん、ちょっとしたおかずの調理に1つあると便利です。
コンパクトなので収納しやすいのもいいですよ。
意外と簡単!土鍋ご飯の作り方
土鍋での炊飯の仕方は意外と簡単!
手軽に美味しいご飯ができるので、ぜひ覚えておきましょう。
1.お米をとぐ
お米はボウルを使ってとぎます。
水にこだわるなら、ミネラルウォーターや浄水器を通した水を使いましょう。水が半透明くらいになったらザルにあげて水を切ります。
2.浸水させる
土鍋の中にといだお米を入れて、冷水を注ぎます。
そして、平らにならして30分(冬は1時間)浸水させます。
新米でない場合、水を少し多めにするといいですよ。
3.ご飯を炊く
ふたをして中火にかけて沸騰するまで加熱します。
ポイントは10~15分くらい時間をかけて沸騰させること。
湯気が出て全体から勢いよく泡が出ていればOKです。
沸騰したら弱火にして10分ほど加熱。
表面に水分が残っていなければ炊き上がりです。
4.蒸らす
火を消して、ふたは開けずにそのまま10分間蒸らします。
ふたを開けて、しゃもじで底から返すようにまぜて余分な蒸気を逃がしましょう。
鍋の種類や厚みによって仕上がりは異なるので、上記の方法はあくまでも目安です。
何度も試して、好みの加熱時間や水加減を見つけていきましょう。
土鍋の使い方や鍋料理以外の用途について
土鍋の使い方
まず、土鍋を購入したら使う前に目止めをしましょう。
目止めとは、お米のとぎ汁などにうつわを浸けて、デンプン質でコーティングすることをいいます。
目止めをすることで、陶器の表面にある無数の穴「目」がふさがり、水漏れやひび割れ、におい移りなどを防ぐことができます。
以下、目止めの方法で、よくいわれる「お粥をたく」という方法を紹介します。
【目止めの仕方】
1.土鍋の八分目まで水を入れる
2.茶わん一杯ほどのご飯を入れ、軽くほぐす
3.フタをせず、時々かき混ぜながら弱火で1時間ほど煮る
4.火を止めて、完全に冷めるまで放置
5.おかゆを取り出し、水洗いする
このほかに、米のとぎ汁や小麦粉、片栗粉を使う方法もあります。
ただし、最近は目止めが不要の商品もあるので、説明書を確認して下さいね。
土鍋の用途 お鍋以外にも使えるので便利!
土鍋の鍋料理以外の活用法は以下のとおり。
とっても便利なので、いろいろな使い方をして欲しいです。
1.蒸し器として使う
土鍋は蒸し器としても使えます。
やり方は、白菜など水分の多い野菜を敷き、水を入れて火に掛けるだけ。
沸騰したら肉・魚料理やシュウマイなどを載せて再び加熱すればおいしい蒸し料理のできあがり。
食材の栄養そのままに、素材の味が引き立つ簡単でヘルシーな料理が作れてしまいます。
プリンなどデザートに使うのもいいですよ。
2.煮込み料理に使う
土鍋は熱がゆっくり伝わり、その熱を長い時間逃がさないのが特徴。
そのため、お米や根菜類に多く含まれるデンプンが糖に分解されやすい40~60℃の温度帯の時間が長くなります。
食材の甘みが引き立ち、煮崩れもしにくいので、ポトフやシチューなど煮込み料理に使うのもおすすめです。
3.余熱料理に使う
一度温度が上がると下がりづらく、火を止めても高温が持続する土鍋は、余熱料理に向いています。
火を止めて放置するだけでできるので、光熱費の節約になるエコな調理法。
ずっと見ていなくてもいいので、楽ですね。
パスタなどをゆでるのにも便利です。
また、パンの生地を入れて発酵に使う方もいます。
そのままオーブンに入れると、ふっくらとしたパンが焼き上がりますよ。
4.ドリンククーラーとして使う
土鍋は冷たさもキープできます。
そのため、氷を入れて缶やボトルのドリンクを入れれば、冷たさが一定時間キープ。
ホームパーティーなどに取り入れたい活用法ですね。
土鍋を使ったおしゃれなテーブルコーディネート
黒の土鍋に柄物の大皿が映えるコーディネート。
小鉢やお茶碗が、白や茶など無地のものなので、柄物のうつわに自然と目がいきますね。
柄物をアクセントに使うことで、メリハリのあるコーディネートが楽しめます。
真っ白な土鍋に、カラフルな色絵付けのうつわをあわせています。
メインがシンプルだからこそ、他のうつわがより引き立ち、華やかな雰囲気になります。
鍋パーティーなどの際は、取り皿に柄物を使うと、食卓がにぎやかに、明るくなりますよ。
モダンな黒の土鍋に、柄物のうつわと鮮やかな漆器をあわせたコーディネート。
無地のお鍋には、やや派手な柄や色のうつわを一緒に使っても違和感がありません。
個性的なうつわを使って、ふだんしないようなコーディネートにチャレンジするのもいいですね。
土鍋が気になった方は
冬に使うイメージが強い土鍋ですが、ご飯やデザートまでさまざまなメニューに使えるので、1年中活躍します。
まだ持っていない方、これから買おうと思っているけど迷っている方は、この記事を参考に自分の暮らしにあったベストな土鍋を見つけてみませんか。
お料理のレパートリーも広がって、より食事が楽しくなりますよ。
最後までご覧いただきありがとうございました。皆さまがよい作品と出会えますように!