こんにちは!おうちで楽しむ陶器市 うちる編集局のタキです。
日本には、古くからそれぞれの土地に根差した焼き物があります。
その土地から採れる素材を使ったり伝えられた技術だったり、産地によって違う見た目や使い心地に思わず夢中になってしまう人も多いのでは。
ざらっとした土の風合い。
自然の恵みを感じる色合い。
みずみずしい艶のある質感。
今回は、それぞれの特徴を生かした和食器ならではのマグカップをご紹介いたします。
波佐見焼
江戸時代から続く波佐見焼は、有田焼の産地・佐賀県有田町の隣にある長崎県波佐見町で作られている陶磁器です。伝統の中にも、モダンな雰囲気を感じることのできる波佐見焼は現代のライフスタイルによく馴染みます。
また、汚れに強く丈夫なものが多いので、普段使いやオフィス用としても重宝するマグカップです。
ローズマリー マグ デニム 陶器 波佐見焼

ハーブのひとつ、ローズマリーをデザインした彫り模様が美しいマグカップ。
ローズマリーのもつ爽やかなイメージと、デニムブルーの色合いは洗練された印象です。
汚れも落ちやすく電子レンジでも使えるので、普段の生活やオフィスでも大活躍しそうです。
デイジー マグカップ ネイビー 磁器 波佐見焼

はっとするような鮮やかな藍色でアーティスティックなデイジーのマグカップ。
たっぷりサイズのなので飲み物だけでなく、ちょっと小腹がすいたときのグラノーラやスープにも使えるサイズ感です。
色違いのグレーとお揃いで使うのもおすすめ。
マグ イチゴ 磁器 fruits 波佐見焼

大きなイチゴが描かれたマグカップは、見ているだけで元気が出そう。
輪郭部分はエンボスのようにへこんでいて、わずかにザラッとした手触り。
また、単一ではなく濃淡のある色合いで、果実のリアリティが増しています。
地の色が白に近いベージュなので、落ち着きがあり、大人の方にも似合うデザインです。
波佐見焼のマグカップを一覧でまとめています。つるりと普段遣いしやすい波佐見焼が気になった方は下記からご覧ください。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、気になったら読んでみてくださいね。
美濃焼
美濃焼とは、岐阜県東部が産地として知られており、古い歴史をもつ日本を代表する焼き物です。それぞれの時代に求められる焼き物を生み出してきた美濃焼は、技術や様式もまさに多種多様。
和の趣が味わえる、自分だけのこだわりのマグカップを探すにはぴったりです。
そぎまるマグ ろくろ粉引 陶器 美濃焼

福を呼ぶダルマのような、ほっこりする形が特徴のマグです。土がもつ風合いに、まるで化粧をするように施された釉薬は、なごやかな中に味わいのある佇まい。
いつものお茶の時間を、大切に丁寧に過ごしたくなります。
マグカップ 磁器 菊花 美濃焼

スマートな形に柔らかな風情。少し厚みのある生地に、菊のぷっくりとした花びらをモチーフにしたマグカップです。
同じシリーズのうつわも種類が多いので、お揃いで使うのも楽しそう。
マグカップ ナチュラル 陶器 松葉象がん 美濃焼

象がんという技法で松葉紋様が施された、素朴なマグカップです。
素朴なうつわの表面に施された松葉模様は懐かしくもあり、どこかモダン。
土ものの温かな雰囲気が、飽きることなく長く愛用できそうです。
使い勝手の良い美濃焼のマグカップの一覧はこちらからご覧いただけます。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、美濃焼のマグカップが気になったら読んでみてくださいね。
やちむん
やちむんとは、沖縄の言葉で焼き物のこと。沖縄の自然素材を使って作られたやちむんだから、豊かなエネルギーを感じます。
ぽってりとやや厚みのあるものが多く、のびのびとした独特の絵付けも特徴です。やちむんは、おうちでほっこりしたい時にぴったりです。暑くなってくると沖縄を思い出して、登場機会が増えるかも人も多いのだそう。
コーヒーカップ 3色ドット 陶器 mug やちむん

沖縄らしいおおらかな装いでありながら、どこか北欧のヴィンテージ食器を彷彿させるような佇まい。
落ち着いた色合いにポップな絵柄。
渋くて可愛いさじ加減がたまらないですね。
マグカップ ドット 陶器 小澤早苗 やちむん

ゆっくり自分だけの時間を存分に楽しみたいときにぴったりのマグカップです。
可愛らしく並んだドット柄と、丸みのあるおおらかなシルエットが癒しの時間を与えてくれそう。
交互に施された口縁の模様もポイント。
3つ足カフェオレボウル ペルシャ 陶器 南陶窯 久場政一 やちむん

カフェオレボウルの底にはニョキっと小さな3つ足が・・・!
めずらしいフォルムのように見えますが、中国を中心とした西アジアでは古くから三足器(さんそくき)として作られてきた形なんだそう。
パッと目を惹く鮮やかなうつわが、毎日の食卓を楽しく演出してくれますよ。
おおらかでぽってりとしたやちむんのマグカップが気になった方はこちらからご覧ください。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、やちむんのマグカップが気になったら読んでみてくださいね。
信楽焼
信楽焼は滋賀県の信楽で作られている焼き物です。
たぬきのような大きなものから、食卓で活躍する小さなうつわまで、幅広い種類の陶磁器が作られています。
手に馴染む心地よい質感や豊かな表情で、使うほどに愛着がわいてきますよ。
マグカップ ストライプ 陶器 信楽焼

底から口元に伸びるストライプが印象的。
表面にちりばめられた斑点からは、土の温もりを感じます。
大きめの口径なので、具沢山のミネストローネを入れるのもいいですね。
鉄散 マグカップ 陶器 古谷製陶所

ほっこりと、ゆるやかなお茶時間が楽しめそうな、穏やかで優しい表情が魅力的。
鎬の彫りの凹凸が、手に心地よく馴染み、飲み物の温度が柔らかく伝わってきます。
飽きのこないデザインで、永く愛用できるうつわです。
マグカップ 黒 陶器 信楽焼

テーブルコーディネイトをぐっと引き締めてくれるシックな色味がかっこいいマグカップです。
釉薬の結晶化により表面がきらきらしており、光のあたり具合によって黒にもダークグレーにもみえるなど、多彩な表情をのぞかせます。
少し小さめサイズでひょいっとつまんで片手で飲める気軽さは、読書タイムのお供にもよさそうです。
信楽焼のマグカップが気になった方はこちらからご覧ください。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、信楽焼のマグカップが気になったら読んでみてくださいね。
”わび・さび”だけじゃない!暮らしになじむ信楽焼のマグ&スープカップ7選
益子焼
益子で採れる土を使って作られる焼き物は、素朴で、優しい味わいが魅力。ざらっとした土の感触は、手によく馴染みます。
忙しい合間に、ほっと一息つくおうちでのティータイムなど普段使いのほか、おもてなしにもとても喜ばれます。
マグカップ 陶器 蓮見かおり 益子焼

どこか趣のある風景を思い起こさせるデザインながら、あどけない空気感もまとったマグカップです。
大きめのサイズは、楽しい時間をたっぷり過ごすのにもぴったり。
粉引線彫 マグカップ 陶器 川崎萌

木の幹のような、可愛らしい佇まいのマグカップです。
連なって彫られた線は、揃いすぎず、やわらかな雰囲気。
内側のうっすらと青みや黄みをおびた釉薬が、一つ一つ違った表情を見せてくれますよ。
雲 コーヒーカップ 陶器 相澤かなえ

もくもくとふくらむ雲の合間を、ゆったり飛ぶ鳥たちの姿が気持ちよさそう。
ふっくら丸みのあるカップはしっとり滑らかで、手に沿う、やさしい持ち心地。
落ち着きのある色合いが、ほかのうつわやお料理とも合わせやすく、毎日の食卓で活躍してくれますよ。
ぽってり素朴でやさしい益子焼が気になった方はこちらからご覧ください。
また、こちらの記事でも詳しく紹介しているので、益子焼のマグカップが気になったら読んでみてくださいね。
砥部焼
愛媛県砥部町を中心に作られている砥部焼は、近くの山地から採れる陶石を使って作陶されている焼き物です。
陶石から作られる「磁器」といえば薄く、凛とした品のあるイメージですが、砥部焼はどこか暖かみを感じられるやや厚手の磁器が特徴です。
ツバメ マグカップ 1羽 青 陶器 陶彩窯 砥部焼

気持ちよく飛ぶツバメに、ほっこり心和むマグカップです。
柔らかい白地に、うっすら青い釉薬がかかって、まるで空のようです。可愛らしい北欧食器のような佇まいで、食卓に華を添えてくれますよ。
染付 コーヒーカップ 丸文 陶器 陶彩窯 砥部焼

テキスタイルをモチーフにしたような丸模様が、どこか北欧食器のような佇まいにも感じます。
鋭くキュッと出た持ち手が、可愛らしい雰囲気にちょっとスパイスをプラス。
ひとつひとつ違った個性豊かな表情で、手仕事ならではのあたたかみが感じられるうつわです。
マグカップ ブルー木の葉 半磁器 森陶房 砥部焼

木の葉や実をモチーフに描かれた、マグカップです。
ほんのりグレーやブルーを帯びたような色味で、つるりとした手触り。
和紙を通して染付がされていることで、個性豊かな柔らかい表情になっています。
手作りが多く独自の風合いが魅力的な砥部焼が気になるときは下記からご覧ください。
最後に
マグカップは、たくさんの時間を一緒に過ごすもの。気分や場所に合わせて選ぶと、日々のティータイムを大切に過ごせそうです。自分や大切な人にとって、心地よいと思えるものを選んでくださいね!
和食器のマグカップが気になる方、もっとマグカップを見てみたいという方は、ぜひこちらもご覧になってください。
また、作家さんのマグカップはこちらの記事で紹介をしているので、気になる方は読んでみてくださいね。
【作家がつくるマグカップ】 おすすめ20選!手作りのよさを感じるうつわ
紹介した和食器だけでなくさまざまなうつわを販売していますので、よろしければ『おうちで楽しむ陶器市 うちる』にも足を運んでみてください。
お気に入りのうつわを見つけて、日常のテーブルシーンをさらに楽しめますように!