毎日使える丈夫さと愛らしい形が魅力の「砥部焼」。人気の窯元8選。

こんにちは、おうちで楽しむ陶器市うちる 編集局のタキです。

『砥部焼(とべやき)』は愛媛県伊予郡砥部町を中心に作られている磁器です。

白磁、染付、青磁、天目 (鉄釉) の4種類が国の伝統工芸品に指定されている一方で、実用性とデザイン性も高く、日々の暮らしにぴったりのうつわが多いところも魅力のひとつ。

今回は『砥部焼』と、砥部焼のうつわの魅力をご紹介します。

砥部焼とは?

砥部焼は、愛媛県砥部町を中心に作られる陶磁器です。そのはじまりは江戸時代に遡ると言われています。

戦後は民芸運動を推進する柳宗悦らから高い評価を受けました。国の伝統工芸品の指定を受けており、現在は100ほどの窯元が伝統を守りながらも個性豊かな作品を作り続けています。

砥部焼の特徴はやや厚手でぽってりとしたフォルムと、白磁に藍色の染付が施されているところ。他の磁器と比べるとひびや欠けが入りにくく丈夫なので、日常使いできる陶磁器として愛されています。

手作り、手書きの伝統を守っているところも砥部焼の特徴のひとつです。

全国的に見て大きな産地ではありませんが、素朴な風合いやぽってりと愛らしいフォルムで、砥部焼は多くのうつわ愛好家から評価されています。

人気の窯元紹介

中田窯

中田窯のうつわは、白磁に荒土を混ぜて焼くことで、どこか素朴で味わいのある表情に仕上がっています。

「用と美を兼ね備え、暮らしを豊かに楽しくする焼きもの」をコンセプトに作られたうつわは、食卓の上で主張しすぎることなく多用途に使えると評判です。

蕎麦猪口(小) 呉須すずらん 磁器 砥部焼 中田窯

白磁に藍色の染付で、中田窯らしい素朴で味わいのあるそば猪口です。

片手に収まるちょうどいいサイズ感で、小鉢、湯飲み、酒器などさまざまなシーンで活躍しそう。個性のある絵柄ですが色味がシンプルなので、すっと食卓になじみます。

6寸鉢 呉須波十草 磁器 砥部焼 中田窯

ぽってりとして、厚みのある手仕事ならではの風合いが感じられるうつわです。藍色で描かれた波十草模様は、料理を引き立ててくれます。

使い勝手の6寸サイズで食卓への登場回数も多そう。程よい深みがあるので、丼や麺類にも使用できます。

皐月窯

皐月窯は、先述した中田窯のご子息である中田太郎さんと妻の千晴さんが2017年に開いた窯元です。

太郎さんは伝統的な中にもモダンを感じる作風で、千晴さんは繊細でかわいらしい作風、と2人の作品は作風がそれぞれ違っています。個性の違う2人の作品ですが、揃えてみると調和を感じるのでとっても魅力的です。

皐月窯の由来は5月(皐月)に窯を始めたこと。底につけられる「5」の印もかわいいと評判です。

茶碗 飛んでるちょう 磁器 皐月窯 砥部焼

食卓に並べるのが楽しくなりそうな、かわいいちょうが描かれた茶碗。砥部焼らしい藍色が鮮やかで目を引きます。

深さがしっかりとあるので、見た目よりもたっぷりごはんを盛ることができます。

四角リム皿 中 イッチンドット 磁器 皐月窯 砥部焼

「泥」で模様を描くイッチンという技法を用いたこの角皿は、触れると立体感を感じることができます。

やや青みを帯びた白磁はどんな料理にも映えるので日常使いにはもちろん、おもてなしにもぴったりです。

森陶房

1970年に開窯した森陶房は、伝統を守りながら三代に渡りうつわを作っています。

砥部焼らしい呉須で染めた白磁のうつわから、土の温かみを感じる素朴な雰囲気のうつわまで幅広い作風のうつわが揃っています。

マグカップ 木の葉 半磁器 森陶房 砥部焼

絵本を眺めているかのような、ストーリーを感じさせる絵柄のマグカップ。

温もりを感じる陶器と凛とした磁器、その両方の良さを持つ「いいとこどり」な半磁器です。

7寸皿 バレリーナ 磁器 森陶房 砥部焼

森陶房の香織さんによる「KAORI」シリーズはきゅんと心がおどるうつわです。

かわいいバレリーナ柄と砥部焼らしい伝統的な藍色に一目ぼれしちゃうこのうつわは、どんな料理を合わせるか考えるだけで楽しくなりそうです。

すこし屋

砥部焼の手仕事の伝統を大切にしつつ、今日の自分たちよりも、すこし美しく、すこし楽しく、すこし挑戦したものづくりをしている、すこし屋。

乳白色でマットな質感の地に、かわいくやさしい絵柄で作られたうつわたちは、砥部焼新作展大賞など数々の賞を受賞しています。

平鉢 あおはな 磁器 すこし屋 砥部焼

落ち着いた色合いにほっこりする、手仕事ならではの温かみを感じるうつわです。

少し深さのあるうつわで、肉じゃがや筑前煮など1〜2人分の料理を盛るのに丁度いいサイズです。

そば猪口 ひょうたん 磁器 すこし屋 砥部焼

大胆に描かれたひょうたんがかっこいいそば猪口です。ほどよい厚みが手になじみます。

そば猪口としてだけではなく、暑い日は冷たい飲み物を、寒くなったら温かい飲み物をと、一年中使えます。

雲石窯

雲石窯は、大正5年に開窯した歴史ある窯元です。オリジナルに調合した濃い目の藍色で描かれる文様は、シンプルながらインパクトのある構図のものが多く、伝統の中にモダンな雰囲気を感じさせます。

どんな料理にも合う雲石窯のうつわは、飲食店からの注文も多いそうです。

小鉢 呉須×刺子 磁器 雲石窯 砥部焼

ころんと丸みを帯びたフォルムとドット模様がかわいい小鉢。適度な重さがあるので、安定感もあります。

副菜やデザートを盛るのに丁度いいサイズなので、毎日の食卓で活躍すること間違いなしです。

手づくり小皿 くるみ 磁器 雲石窯 砥部焼

「手づくり小皿」という名前の通り、手作りならではのたわみのあるラインが魅力的なうつわです。砥部焼らしい厚みと重量感は、丈夫さの証。

副菜にぴったりのサイズです。アイスクリームなどのデザートにもちょうどいいので、毎日食卓に欠かせないうつわになりそうです。

陶彩窯 長戸製陶所

陶彩窯長戸製陶所は、親子3人で営む窯元です。青白磁を中心とした作風の長戸哲也さん、新しい砥部焼を提案する長戸純子さん、伝統技法を大切にしつつ自由な発想で創作する長戸裕夢さんと、作られているうつわは三者三様。

作風は3人とも違いますが、どのうつわも「日々の暮らしを大切に丁寧に過ごす、生活に馴染むうつわ」という想いを大切にして作られています。

鉄釉 茶碗 陶磁器 陶彩窯 長戸製陶所 砥部焼

砥部焼の中では珍しいシックな色合いが目を引く茶碗です。陶彩窯こだわりのオリジナル土からできたこの茶碗は、手仕事のぬくもりを感じてもらうために、あえてピンホールや凹凸を残しています。

黒のお茶碗には、炊きたてのつやつやのお米が際立ちそうです。小鉢としても使えるので、麺類の日にはサラダボウルとしても使えます。

古砥部文 茶碗 小 花垣 磁器 陶彩窯 長戸製陶所 砥部焼

古砥部文という江戸時代ごろの古い砥部焼の文様を参考に描いた砥部焼の代表的な技法が使われているお茶碗。

焼成後の冷却時に生じるひび模様「貫入(かんにゅう)」が特徴的なお茶碗は、使い込む程に変化を楽しむことができます。

東窯

公式Instagramより

フィリピン生まれの大東リアンさんが作るのは、見るだけでハッピーになるうつわたち。

砥部焼の枠に囚われすぎない、ガラスのようななめらかさとカラフルさが魅力です。ハートや花をモチーフにした作品が多く、女性からの人気が特に高い窯元です。

レインボーハート/お茶碗

ハートが華やかなレインボーハートシリーズ。よく見るとハートの中には金色のドットが。淡いトーン・ハート・ドットなど、ガーリーなデザインがたくさん詰まっています。

内側にも絵があるので、食べ終えた後にもときめきが感じられますよ。

テッセン/タンブラー

多くの人から愛されているテッセンの花をモチーフにしたタンブラーです。やさしい紫色と澄んだ青色で絵付けされており、東窯らしい華やかさを感じることができます。

日常使いはもちろん、来客用としても活躍しそうな上品なタンブラーです。

梅山窯

公式Instagramより

梅山窯は、明治15年に開かれた窯元で砥部焼の中では最も歴史のある窯元です。

唐草など梅山窯オリジナルの文様は「つけたての一筆書き」という独自の技法で描かれています。

ぽってりとした厚みのあるうつわは日常使いにぴったりで、砥部焼らしい砥部焼が揃っています。

6寸玉縁鉢 外唐草

引用:梅山窯公式HP

縁に厚みのある玉縁鉢です。梅山窯の代表柄、唐草の絵付けがされており砥部焼らしいうつわと言えます。

やさしい白と藍色は飽きることがなく料理を引き立てるので、毎日でも使いたくなります。

3.7寸平鉢 内外太陽

引用:梅山窯公式HP

深みがあるので、鍋など汁気の多い料理の取り皿として活躍します。砥部焼らしい絵柄ですが、厚みがあるうつわの多い砥部焼にしては珍しく薄めに作られています。

比較的軽量で使い勝手の良いうつわです。

まとめ

素朴な風合いと丈夫さから、日常使いの器として愛されている砥部焼。うつわに描かれる模様や色使いもとっても魅力的です。

当店で取り扱っている砥部焼については下記のリンクからご覧ください。

砥部焼 一覧ページ

伝統を守りながらも窯元ごとに個性が違うので、自分の好きな窯元を探してみてはどうでしょう。ひとつ手に取ればその使い勝手のよさと愛らしさに魅了され、いろいろ揃えてみたくなりますよ。

また紹介した和食器だけでなく、さまざまなうつわを販売していますので、こちらもよろしければご覧ください。

おうちで楽しむ陶器市 うちる

最後までご覧いただきありがとうございました。みなさまがよい作品と出会えますように!

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