こんにちは!作家さんのうつわを販売するお店『 おうちで楽しむ陶器市 うちる 』を営む店主のタケザワと言います。
今回は、長野県松本市で開催された「クラフトフェアまつもと」を訪れたスタッフのレポートを交えて紹介したいと思います。
クラフトフェアの草分け的存在とも言える、クラフトフェアまつもとは、規模もかなり大きいクラフトフェアですので、みどころ満載です。
過去に行ったときの体験談や、楽しみ方、アクセスについてご紹介するとともに、オススメの人気作家さんについてもお伝え出来たらなと思っています。
目次
『クラフトフェアまつもと』とは
クラフトフェアまつもとは、毎年5月末に開催されているクラフトフェアで、250以上の出展数を誇る非常に大きなクラフトフェアです。
出展作品は陶器だけでなく、木工品、ガラス細工、錫などの金属製品、あるいは染め織りものまであり、さまざまな種類の工芸品に出会えるのも魅力の一つです。
以下に開催概要をまとめてみました。
クラフトフェアまつもと 概要
開催日:2025年5月24日(土)~5月25日(日) *毎年5月下旬の土日2日間開催
時 間:10:00 – 17:00
場 所:あがたの森公園 長野県松本市県(あがた)3-2102-4
クラフトフェアまつもとの雰囲気
大きなヒマラヤスギの並木道が続き、趣のある森林公園といった雰囲気の会場です。


陶器から木工、ガラス、バッグまでバリエーション豊富だから見ているだけで楽しめます!
2日間で来場者数約5万人と相当な人出が例年見込まれますので、欲しい作家さんがいるなら初日午前中がおすすめです。
食べ物のブースも多数出展しているので、気持ちのよい公園でおいしいご飯が楽しめるのもうれしいところです!
クラフトフェアまつもとの楽しみ方
クラフトフェアまつもとは出展数260以上とかなりの規模です。
着いたら、マップで下調べをしつつ、お気に入りの作家さんを優先的に回るのがいいと思います。
マップは会場入り口付近と、中心辺りの「総合受付」でも配布しています。

うちる出展の作家さんもご紹介しているので、よろしければ参考にしてみてくださいね。
マップの見方と回り方
正門から入ると、出店者がそれぞれテントをはっていて、作品を見ることができます。
肝心な作家さんのブースの場所ですが・・・残念ながら出展者の方が当日の朝決めるため、事前にはわからない部分も多いです。
当日、あがたの森公園の中心あたりに設置される「総合受付」前の会場マップに出展者さん自ら掲示してくれます。


どうしてもほしいという作家さんがいる場合は、まず会場マップをチェックしてみましょう。
食品ブースは、哲学の道~タクシー乗り場の辺りに出展される予定です。

飲食店も人気のお店ばかりなので、どうしても食べたいものがある場合は、先にお昼ごはんを確保しておくのもおすすめですよ。
やはり会場が広く出展数も多いだけに、あとで『こんな作家さんもいたんだ!』となってしまってはもったいないので、予習しておくといいと思います。
出展者リストが主催者側から公開されていますので、リストをみてチェックしてみましょう。
また、多彩なジャンルの工芸品が一堂に会するのもクラフトフェアまつもとの魅力の一つです。ご紹介したマップの見方を参考にジャンルごとに回っていくのもいいと思います。
クラフトフェアまつもとのおすすめポイント

1. うつわ好き必見!うつわ関係の出展が多い
クラフトフェアまつもとでは、陶磁・木工・ガラスなどうつわ関連の作品を手がける作家さんのブースが多いです。
特に陶磁ジャンルの出展が多く、ゴールデンウィークに陶器市に参戦できなかった方はここでリベンジするのもいいですよ。
2. さまざまなうつわに1箇所で出会えます
このイベントの魅力は、会場がほぼ1か所。
会場のあがたの森公園を1周するだけで、グラスや木工のカトラリーやトレイ、
竹かごなどさまざまなジャンルのうつわに出会えてしまいます。
また、この公園自体とても良くできていて、花壇や池などを鑑賞しつつ楽しめます。
3. 街中がクラフトフェア!街歩きも楽しめます
松本市内では5月中「工芸の五月」というイベントが開催。
市内のギャラリーや雑貨店などで、さまざまな企画展やものづくりのワークショップなどを開催。
クラフトフェア会場から徒歩圏内でめぐることができるので、フェアの前後に立ち寄るのもおすすめ!
それではおすすめの作家さんをご紹介していきます。
おすすめの作家さん
陶器
圭秀窯

メイン会場近く、イオンモール松本の空庭 やまびこ広場に出展していた圭秀窯さん。
小石原焼らしい、刷毛目のうつわのほか、
コーヒーカップ形や箸置きなどうちるでもおなじみの商品が並んでいました。
テーブルのアクセントになる、使って楽しいうつわをたくさんの方が手に取っていました。
こいずみ みゆき


うちるでも取り扱いのある作家さん。
シンプルでどこか懐かしさを感じるうつわです。
レンジでの使用可、すっきりとしていて収納しやすく、使い手のことを考えて作られたことが伝わってきます。
フルカワゲンゴ

ホワイト、ブラック、シルバーなど、モノトーンの色使いが特徴。
マットな質感のうつわが並ぶブースは、まるでギャラリーのよう。
広いリムの銀彩の丸皿など、使いやすく食材が映えるうつわにひかれました。
青と羊 沼田佳奈子

色鮮やかなターコイズブルーのうつわにひかれて立ち寄りました。
特に、貝殻のレリーフのうつわは、凹凸が美しく映え、本当の貝のよう。
夏はもちろん、テーブルのアクセントにぴったりなうつわに魅せられました。
陶 芦澤

食事が楽しくなりそうな、カラフルなスリップウェアの数々。
さまざまなドット柄が散りばめられた、光沢のあるうつわは、和洋中、どんなメニューを盛り付けても様になります。
厚みがあり、丈夫なのでふだん使いにぴったりですね。
浜中明子

白いキャンバスに青い絵の具を垂らしたようなデザインが特徴。
どれ一つとして同じ仕上がりがない、唯一無二の仕上がりが魅力です。
以前、笠間の陶炎祭で一枚購入。使い勝手が良かったので今回買い足しました。
ブースでは、実際に料理を盛り付けた写真を展示し、使ったイメージができるのがいいですよ。
木工
長谷川 誠
木の温もりを感じられるうつわ。
持ち手が特徴的な木のカップは、ひとつひとつ持ち手が違うそう。気に入るものをじっくりと選ぶのも楽しそうです。
木の生活道具 MWC.WORKSHOP

木の質感をそのまま生かしたカップと真鍮のゴールドの組み合わせが特徴。
他では見られないデザインのうつわは、どれも魅力的。
軽くて口当たりの良いカップは、ふだん使いにはもちろん、
アウトドア用にキャンプなどに持参するのも良さそうです。
ガラス
三原なぎ

内側に麻の葉模様や市松模様などが施された、ガラス食器。
自然光の中でキラキラと光り、見ているだけで癒やされます。
「こんなうつわでお酒を飲んだら最高だね」と話している方がいて、まさに納得。
光沢のある華やかなうつわはプレゼントにも良さそうです。
グラス エスパス

レース模様が美しいガラスのうつわ。
ハートが縦に連なったような模様が素敵で、いつもの晩酌が楽しみになりそう。
使わないときは、棚に飾ってインテリアとして楽しむことができるアートのようなうつわです。
金属
守田 詠美


うちるでも取り扱いのある作家さん。
シンプルで落ち着いた色味の、金属のうつわです。使っていくうちにさらに色が深くなり、より使いやすくなります。変化を楽しむことができ、暮らしをより豊かにしてくれる、そんなうつわです。
工蟲標本店トカシツナギ堂

アイアンに試験管のようなガラスの容器を組み合わせた、一輪挿し。
どんなインテリアにもなじむデザインで、使い勝手が良さそう。
もちろん、季節の花を生けてテーブルコーディネートにも使えますね!
ランチ
おかず・パン
手づくり餃子NERU
小麦粉から調味料まで信州のもので作られた餃子を堪能できます。
耕紡工房

人だかりに吸い寄せられるように、立ち寄ったパン屋さん。
味のバリエーションが豊富で、さんざん迷ってお土産に購入しました。
よもぎにチーズが入ったパンは、生地がもちもちして食べごたえあり。
近所にあったらリピートしてしまいそうな素敵なお店でした。
おやつ・デザート系
松本マフィン
かわいい女の子のイラストの看板が目印。種類が豊富で目移りしそう!
一緒に売っている、コーヒーと味わうのもいいですね。
murayamaningyouten ice cram
松本の節句人形店が運営するアイスクリーム店。
地元食材を使った、自然な甘さのアイスクリームは、散策のお供に最適。
アクセス
主なアクセス方法は以下の通りです。
詳細はこちらからどうぞ。
【バスで】
松本駅から「タウンスニーカー東回り」・「横田信大循環線」の路線バスで約10分
「秀峰学校前」で降ります。
その他、臨時シャトルバスが運行されます。
【車で】
長野道松本ICから国道158号線を経由し、松本市街地まで15分ほどです。
会場周辺に駐車場はないため(※あがたの森公園駐車場は、フェア当日は使用不可)市内の有料駐車場となります。
また期間中道路の混雑が予想されるため、公共の交通機関を利用した方がスムーズに移動できます。
※松本合同庁舎は無料駐車場として利用できます。
また合同庁舎からは松本駅までシャトルバスが運行されます。
ただし、満車の可能性もあり。
駅近くに泊まりの方は、徒歩でも松本駅から20分ですし、一本道なので、ちょっと早めに出て、歩いて松本市の町並みを楽しみながら会場に向かうのもアリかもしれません!
ちなみに私はいつも歩きで行ってますが、全然楽しんでいけると思います。
こんな見どころもあります!時間があれば松本市内を散策しよう!
中町通り

松本駅から徒歩約15分の場所にある中町。
たくさんの蔵が建ち並ぶ通りには、民芸品を扱うお店やアンティークショップなど、
暮らしにまつわる魅力的なお店がたくさん!
うつわを扱うお店も多く、うつわ好きさんなら必見の場所です。
松本駅からクラフトフェア会場であるあがたの森の手前に位置するので、
ついでに立ち寄ってみるのもおすすめですよ。

ちきりや工芸店の様子
松本民藝館

松本駅からバスで20分程度の住宅街に突然現れる異空間。
松本民藝館は、民藝運動の主唱者である、柳宗悦に影響を受けた故・丸山太郎氏が創設。
1983年に6000以上のコレクションと土地建物が松本市へ寄贈され、
現在は市立博物館附属施設として運営されています。
館内には、国内外の名もなき作家による、美しい日用品がジャンル別に展示。
うつわでは小鹿田焼ややちむんなどを間近で見ることができます。
展示に使われている箪笥などの古い家具、建物自体も素敵で、長居してしまいました。
民藝のうつわが好きな方は、時間を見つけて立ち寄ってみては。
最後に
なにげないものだけどこだわってみるととても生活が楽しくなるもの、それが工芸品のよさだと思います。
幅広いジャンルの作品が出展しているのできっとお気に入りの一品が見つかるのではないでしょうか。
また、当店では “おうちに居ながら陶器市を楽しめる。” をコンセプトに、全国の陶器市やクラフトフェアに足を運んで出会ったすてきな作家さんを取り扱い販売しています。
クラフトフェアまつもとで出会った作家さんがたくさんいらっしゃいますので、よかったらぜひ覗いてみてください。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。皆さまがよい作品と出会えますように!
(うちる店主 タケザワ)