こんにちは!作家さんのうつわを販売するお店『 おうちで楽しむ陶器市 うちる 』を営む店主のタケザワと言います。
会場が1か所で、比較的コンパクトに見れるイベントなので、気軽に行けるのも魅力です。ただし道中の渋滞は必至ですので、余裕を持った時間配分がオススメです。
信楽作家市とは
信楽作家市 2024
日時:2024年5月2日(木)~5日(日)
時間:9:00~17:00
場所:滋賀県立陶芸の森「太陽の広場」
信楽作家市は「信楽焼」の産地としてよく知られている滋賀県甲賀市信楽町で毎年GWに開催されています。
この陶器市は陶芸作家さんの作品販売をメインとしたイベントであり、県外からも人が訪れ、年々その規模は大きくなっているようです。
こちらでは、参加される注目の作家さんや会場までのアクセス方法、作家市を楽しむためのコツをご紹介します!
信楽陶器市注目の作家
信楽作家市では、さまざまな手作りのうつわや、オブジェなどが販売されています。
その中でも、今注目の作家さんをご紹介します。
古谷 浩一(古谷製陶所)
古谷製陶所の後継ぎとして作陶されている古谷さん。古谷製陶所では、独自の土を使って素朴で優しい表情のうつわをつくっています。
粉引きならではのほっとする模様や色合い、包み込むようなフォルムがあわただしい毎日の中にくつろぎをあたえてくれます。女性に人気が高いのもうなずけます。
電子レンジの使用ができるよう、本焼きという高温の焼成を2度行っています。長く使い続けられる丈夫な品質なのも安心ですね。
古谷製陶所さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
古谷製陶所 一覧ページ
東月窯(久保 雅裕)
東月窯さんのつくるうつわは、信楽の陶土と天草の磁土を混ぜた半磁器のうつわです。
手に取った人を、ほっこりする模様と形で楽しませ、釉薬の質感や色合いでシックな雰囲気を味あわせてくれます。
食卓をちょっぴりかわいらしくしたい女性にぴったり。
日常での使いやすさも意識され、レンジ、食洗機にも使用可能です。
東月窯のうつわはこちらからもご覧いただけます。
東月窯 一覧ページ
うつわははみや
心が温かく、まあるくなるような、包容力のあるうつわに憧れて、夫婦で作陶されているははみやさん。
どんな日も、ごきげんに暮らすことができる美女に向けてうつわを作っています。
お花畑が広がっているような絵付けと、優しい色合いが魅力で、食卓に並ぶとなんだか幸せな気持ちになれる気がしますよ。
ははみやさんのうつわはこちらからもご覧いただけます。
松尾直樹
輪花や丸みを帯びたフォルムなど、シンプルで上品な佇まいの松尾さんの作品たち。
「無機質の中にある、見えない温もりみたいなモノを表現できれば」という思いで作陶されています。
土ものらしいあたたかな表情で、手に取るとほっとするような質感も魅力の1つです。
松尾直樹さんのうつわはこちらからもご覧いただけます。
堂本陶工房(堂本 正樹)
堂本陶工房さんは、粉引きのうつわ作りで有名な古谷信男氏のもとで、13年間修業した後に独窯されています。
伝統的な釉薬を使い、信楽の土がもつ存在感を大切にされています。
まっすぐ、和を感じる形ながらも、うつわのふちがさりげなくフリルだったり、どこか女性にうれしいフォルムが特徴的。
堂本正樹さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
堂本正樹 一覧ページ
ふくべ窯
岐阜県土岐市にて、精せっ器とよばれるやきものをご夫婦で作られているふくべ窯さん。
化粧土による立体的で精緻な絵付が特徴的で、どこかレトロな雰囲気も。
ぷっくりと描かれたお花たちが大人っぽい可愛らしさで、食卓を上品に且つ可愛らしく引き立ててくれる魅力がありますよ。
ふくべ窯さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
ふくべ窯 一覧ページ
SHIROUMA<長谷川 哲也>
『山小屋のうつわ』をテーマに、自然の表情や少し使い込んだ雰囲気を目指して作陶されている長谷川さん。
シュガーコーティングされた、焼き菓子のような風合いが魅力的。
シンプルながら洗練されたフォルムは、普段使いにもおもてなしにもぴったりですよ。
SHIROUMA<長谷川 哲也>さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
SHIROUMA<長谷川 哲也> 一覧ページ
竹下聖
地元愛知県の原料を使用し、普段使いのうつわを中心に作陶されています。
愛知県で生まれた半磁器土を使用しての生地制作や、三河地方で産出される三河長石を使用したオリジナルの釉薬、自ら調合した絵具を駆使し、花鳥の装飾を中心にしたうつわを制作。
食卓に彩を添えられるようなうつわ作りをしていきたい、という想いが込められています。
竹下聖さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
竹下聖 一覧ページ
mossom.
「柔らかな粉引の表情で日々の食卓にときめきを」 暮らしに溶けこむうつわ作りを目指して作陶されているmossom.さん。
自然あふれる山あいの工房から生まれる、手作りの温もりを感じるうつわたち。
粉引ならではの優しい風合いと使いやすいデザインが魅力です。
mossom.さんのうつわはこちらからご覧いただけます。
mossom. 一覧ページ
さかいまい
テーブルウェアを中心に、毎日手に取りたくなるうつわを目指して制作されているさかいさん。
青や白、グレーが幾重にも混じりあった、絶妙な色合いとウロコのような模様がアクセントになっています。
雪化粧をした大地のような美しい釉薬は、思わず見とれてしまいます。
さかいまいさんのうつわはこちらからご覧いただけます。
さかいまい 一覧ページ
藤原 純
滋賀県信楽町にて作陶されている藤原純さん。曽祖父の代から製陶所の4代目としてオブジェやうつわなどをつくられています。
藤原ブルーとも呼ばれる、青やグレーが何層にも重なり合った唯一無二の色のうつわには、ファンの方も多く、個展では整理券が抽選になるほどの人気作家さんです。
文五郎窯(奥田 章)
文五郎窯さんは1862年、信楽に窯を開き、大壺や火鉢、火消し壷、植木鉢など日用の雑器を制作しています。
奥田章さんの代表作である「リバーシブルシリーズ」は、白と黒の色のデザインの掛け合いが目に楽しい!
和洋どちらにも合う使いやすいうつわたちは、1つで使っても、いくつか組み合わせて使っても。食卓をスタイリッシュで楽しいものにしてくれます。
文五郎倉庫というギャラリーも運営されています。
器のしごと(村上 直子)
「器のしごと」というお店を経営しながら、作家としても活躍する村上さん。
有機的な土の味わいを活かした、ざっくりとした触り心地に、骨董品のような味わいも併せ持った雰囲気。そのデザインとサイズ感は、女性の手にふわっとなじみそう。
春夏秋冬の自然を描いた作品も、気取らない雰囲気がすてき。
山本 泰三
山本泰三さんは、自動車整備士・グラフィックデザインの仕事を経験されたのちに、27歳から信楽焼を学び、現在は滋賀県高島市で作陶されています。
山本さんがつくるシンプルなうつわの中にあるものは、優しい暖かみとはっとするような色鮮やかさ。贅沢な気分と穏やかな時間を楽しませてくれつつも、どこか謙虚で控えめなうつわです。
信楽作家市ってどんなもの?どんなふうに楽しむ?
信楽作家市は、信楽焼の渋いイメージやたぬきの置物のイメージとは異なり、作家さんの個性豊かな作品を見ることができます!
信楽焼以外の作家さんも多く参加しており、中にはすぐに売り切れてしまう人気の作家さんや、陶器市でしか出品しない作家さんも。
出品されている多くの作家さんは、「大量生産・大量に品を卸す」という方法で作品を販売していません。つくられたうつわは、個展や、ネット通販で購入するなどその出会い方や、購入方法が限られています。
作家市は、そんな沢山の作家さんの作品と出会えるのが一番の魅力です。
それぞれのうつわが持つ世界観がぎゅっと詰まっているので、自分の好みや新しい発見をするきっかけになります。
会場でのんびりもよし。お気に入りに直行もよし。
信楽作家市が開催される「陶芸の森」。
広々とした芝生が広がった公園で、季節的にもとっても気持ちいい場所です。
広場を中心にぐるりとテントで囲まれ、その中に作家さんの作品が所せましと並べられています。
会場はほどよくコンパクトで、全体を見てまわるのに2~3時間ほど。
「お気に入りの作品に出会えるかも」というワクワク感は、まさに冒険と発掘!
自然豊かな場所なので、会場周りを散歩気分でのんびりするのも楽しそうです。
うつわは数点限りのものも多いので 「信楽作家市でお気に入りのうつわをゲットしたい!」と考えるなら、オープンと同時の来場がオススメです。
お目当ての作家さんが超人気なら、オープン前にスタンバイするくらいでも良いかもしれません。
器はいくら位で販売されているの?
信楽作家市に出品される陶器の価格帯は、1,200円~5,000円ぐらいの間が多いようです。
もちろん、それよりも高いものも安いものもあります!
お財布と相談して、コツコツとうつわを収集していくのも楽しみの1つ。
また、信楽作家市は陶器だけでなく、ハンドメイド雑貨なども販売していますので、そっちでも欲しいものに出会えるかもしれません!
レンガで焼かれたアップルパイ!
レンガを積み上げた窯で焼くアップルパイ。
なんと信楽焼を焼いている窯に使われているのと同じレンガを使用しているそうです。
アツアツで、サクサクのパイを休憩がてらにぜひ!
そもそも信楽焼ってどんなの?
日本六古窯の1つである信楽焼は、1250年の伝統をもつ焼物です。
信楽焼と言えば『たぬきの置き物』ですが、昔から日用品のほか、茶道具としても多くの茶人から愛されました。
今ではタイル、植木鉢、傘立て、置物など広くインテリアにも使われています。
信楽焼の土は、琵琶湖の湖に堆積している約400万年前のもの。
これらは高温にも耐え、信楽焼の特徴である温かみのある土の質感や色合いを生み出します。
素朴で、自然がもつたくましさが感じられる焼物です。
アクセス
①車
京阪神方面から
名神高速道路 草津JCT → 新名神高速道路 信楽ICから約8分
奈良・和歌山方面から
西名阪自動車道 → 名阪国道 壬生野ICから約30分
名古屋方面から
東名阪自動車道 亀山JCT → 新名神高速道路 信楽ICより約8分
作家市には、無料駐車場が用意されています。
駐車場 / 無料(普通車 約250台・大型バス 約10台)
渋滞にまきこまれずに駐車場に入りたいという場合には、午前中の10時までには現地入りすることがおすすめ。
その後は、朝一番で来場している人々が帰り始める13時~14時の時間帯を狙うという方法もありますが、道中は混雑します。
②電車
JR草津駅にて草津線乗り換え『貴生川駅』下車
信楽高原鉄道(鐵道)乗り換え「信楽駅」下車、徒歩20分
③バス
信楽高原鐵道「信楽駅」より甲賀市コミュニティバス『陶芸の森前』
もしくは『陶芸の森(陶芸館前)』坂の上下車、約5分
おわりに
信楽作家市は、作家さんの個展のような世界観を楽しむこともできるイベント。
ぜひ、自然いっぱいの「陶芸の森」の中でうつわとの出会いを楽しんでくださいね。
イベントに行けない、という方に。
当店は、”おうちに居ながら陶器市を楽しめる。”をコンセプトに、全国の陶器市やクラフトフェアから、『この人は!』と思った作家さんを取り扱い、販売しています。
信楽作家市に参加されている作家さんの作品も取り扱っていますので、よろしければ覗いてみてくださいね。
信楽焼については、こちらの記事も読んでみてくださいね。
・【信楽焼の魅力に迫る!】特徴や人気作家、たぬきが有名な理由もまとめて紹介
・【信楽焼のマグカップ・スープカップ】暮らしになじむうつわ10選
・手作りのぬくもりとこだわり。信楽焼とカフェに癒やされる1日【うつわ巡りの旅vol.14】
・たぬきのまち 信楽で窯元さんぽ
最後までご覧いただきありがとうございました。
皆さんがお気に入りのうつわと一緒に、すてきな時間を過ごせますように。